建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2013年2月号〉

年頭所感

良質な食料供給力強化と交通ネットワーク整備で
地域交流・連携を推進

国土交通省 北海道開発局
網走開発建設部 部長 板倉 純

 明けましておめでとうございます。謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
 日頃から皆様には、網走開発建設部の事業の推進にあたり、特段のご支援とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
 昨年のオホーツク管内は、幸いにも大きな災害に見舞われることもなく、網走開発建設部が実施する事業も順調に進めることができました。

 網走開発建設部は、オホーツク地域の雄大で美しい景観、広大な土地と豊かな海などの優れた資源、魅力的な観光業や活力ある農林水産業などのオホーツクの潜在力を活かした食のブランド化や食関連産業の強化、観光客の誘致、自然再生エネルギーの導入等に資するために必要な産業基盤や防災基盤の整備、そして他地域に比べて特に遅れが生じている高速交通ネットワークの整備に向けまして地域と連携した施策を推進して参りました。
 また、事業の推進にあたっては、「オホーツク地域づくり連携会議」等で地域と意見交換を重ね、地域の活性化に貢献すべく各種施策に取り組んでいるところであります。
 地域共有のビジョンとなる「オホーツク連携地域・地域づくりの方向」における「食料供給力・競争力強化プロジェクト」では、兵村地区をはじめとする農業農村整備事業地区において、食料供給力の強化や安全で良質な農畜産物の供給力の強化に寄与する畑地かんがい・排水施設などの整備・更新、網走港などの重要港湾において農水産物の物流拠点としての港湾整備、ウトロ漁港をはじめとする第4種漁港において漁業活動の効率化、安全性の向上、衛生管理対策のための施設整備などを推進しております。
 「安全・安心・快適な地域づくりプロジェクト」では、常呂川をはじめとする1級河川4河川において河道掘削などの整備、国道の橋梁耐震対策・冬期交通障害の解消、港湾・漁港における荒天時の高波対策のための防波堤整備など自然災害に備えた防災対策を進めております。
 「広域交通ネットワーク形成プロジェクト」では、広域的な生活圏の交流・連携を強化する北海道横断自動車道や旭川・紋別自動車道などの高規格幹線道路の整備、地域の物流拠点である重要港湾の網走港、紋別港において港湾機能の拡充を推進しております。  「観光交流推進プロジェクト」では、地域と連携して、個性的で魅力のある地域づくりに貢献するシーニックバイウェイの活動、みなとオアシス網走や地域マリンビジョン、「わが村は美しく-北海道」運動などの取組を進めております。
 「オホーツク環境保全プロジェクト」では、網走湖の水質改善対策や自生種に配慮した道路緑化対策などの取組を地域住民、NPO及び自治体などと連携・協働しながら進めております。

 公共事業費は年々厳しさを増しており、社会資本整備は限られた予算の中で、コスト縮減を図りながら質の高い事業を重点的、効果的かつ効率的に推進していくことが求められています。網走開発建設部といたしましても、これまでの事業の成果と諸課題を踏まえ、なお一層の工夫と努力を続けていきたいと考えております。
 北海道開発局は幹部職員をはじめ、全職員がコンプライアンスの徹底に取り組んでおり、地域の皆様からの期待に応えるよう、その使命、役割を果たしていきたいと考えておりますので、皆様にもこの取組について深くご理解を賜りたく、引き続き、ご協力をお願い申し上げます。
 皆様にとって新しい年が希望に満ちた年でありますよう、また、オホーツク地域が益々発展いたしますようご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とします。

板倉 純 いたくら・じゅん
昭和32年12月4日生 北海道出身
昭和55年3月 北海道大学農学部卒業
昭和55年4月 農林水産省採用
平成 6年8月  同  構造改善局建設部防災課課長補佐
平成 7年4月 北海道開発庁北海道開発局札幌開発建設部農業開発第1課長
平成10年4月  同  北海道開発局農業水産部農業水利課長補佐
平成12年6月  同  北海道開発局農業水産部農業水利課事業調査官
平成13年1月 国土交通省北海道開発局釧路開発建設部次長
平成16年4月  同  北海道開発局札幌開発建設部次長
平成17年4月  同  北海道開発局開発監理部職員研修室長
平成19年8月  同  北海道開発局農業水産部農業振興課長
平成20年8月  同  北海道開発局農業水産部農業水利課長
平成21年4月  同  北海道開発局農業水産部農業整備課長
平成22年5月  同  北海道開発局農業水産部農業計画課長
平成23年4月  同  北海道開発局網走開発建設長

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