建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2013年2月号〉

年頭所感

大規模災害から地域を守る体制強化と
高規格道路整備事業を継続

国土交通省 北海道開発局
留萌開発建設部 部長 許士 裕恭

 新年、あけましておめでとうございます。日頃より、北海道開発事業の推進にご理解とご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。
 昨年を振り返りますと、冬期における度重なる大雪被害を初めとして、春には融雪に起因する被災が各地で頻発するなど、異常気象や集中的な大雨などにより、市民生活や生産・物流活動に多大な影響が生じた年でもありました。
 管内におきましても昨年4月に国道239号霧立で大規模な地すべり災害が発生し、地域や道路利用者の皆様には大変ご迷惑をおかけしたところです。地域の皆様のご協力や建設業界各社の効率的な施工による24時間体制での復旧活動により、夏本番を前に2ヶ月で復旧することができました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
 管内ではこれから本格的な冬を迎え、激しい風雪が続くと思われます。先般の東日本大震災を経た今、大規模な災害に即応できる安全・安心な地域づくりがまずは第一です。留萌開発建設部では、適切な維持管理に加え、災害発生時に万全の体制が取れるよう、地域とより密着した体制づくりを目指し事業推進に当たってまいります。

 既存施設の維持管理を含め、これからの新たなインフラ整備に当たっては、有効に活用されることにより安心・安全な地域の形成に寄与し、地域経済発展の大きな糧となるものと考えます。留萌管内では、これまで整備を進めてきた高規格幹線道路の深川留萌自動車道が、今年度留萌大和田ICまで開通する運びです。これにより物流の効率化に加え、安全性・定時制の一層の確保が図られ、今後道央圏・道北圏との交流がより一層活性化することにより、地域経済の基盤強化にも寄与するものと期待しております。
 また、関係機関との緊密な連携を図りながら、当部が実施する各事業(河川、道路、港湾、農業、水産)間での効率的な連携も併せて模索することで、地域が元気で楽しく安全に暮らせるよう、新たな北海道総合開発計画の主要施策に基づいた社会資本整備のさらなる推進に引き続き尽力してまいります。

 結びになりますが、本年も事業の執行機関として、効率的な予算執行に努めるとともに、関係機関とも緊密な連携を図りながらより効果的な事業の推進を模索していきたいと考えておりますので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
 新しい年が皆様方にとりまして希望に満ちた年でありますよう、皆様のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。


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