建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2013年2月号〉

年頭所感

高品質な農産物の生産に向けた整備事業と
高規格道路など広域ネットワークの拡充

国土交通省 北海道開発局
帯広開発建設部 部長 大内 幸則

 あけましておめでとうございます。平成25年の新春にあたり一言ごあいさつ申し上げます。
 昨年を振り返りますと、当部の事業においては、6月に本別水防拠点の完成、一昨年9月に発生した音更川堤防の一部流出に係る災害復旧工事の完成、12月の「士幌道路」開通と、災害に対する備えを着々と進めているところです。
 また、昨年の10月に道東道夕張〜占冠間開通から1年が経過し、道央圏との交流促進・物流効率化、燃料消費量の減少に伴うCO2削減が確認されるなど、今後、様々な経済効果が期待されるところです。
 平成25年度の事業実施等につきましては、北海道総合開発計画の地域展開を図るため、「十勝地域づくり連携会議」においてとりまとめた地域づくりの方向に基づき、各関係機関との連携・協働により、様々な事業を総合的に進めて参ります。
 特に、@高い食料自給率を誇る十勝において、今後も安全で高品質な農産物の生産に寄与するため、農業用水の確保、排水改良、農用地の開発・整備など農業生産基盤や流通基盤の整備を行い、「フードバレーとかち」の取り組みを支えていきます。
 A北海道の広域ネットワーク上の重要な位置を占めている高規格幹線道路・一般国道について、今後も更なる整備を進めていきます。十勝管内では今年、帯広・広尾自動車道中札内IC〜更別IC間を供用する予定です。
 B「シーニックバイウェイ北海道」などの活動による関係団体との連携を図り、道路・港湾等の交通ネットワークの整備を通じて地域活性化を促進し、魅力と活気にあふれた地域づくりに貢献していきます。
 C災害に強いとかちづくりプロジェクトとして、十勝川水系の河道掘削や堤防の完成化、道路防災や橋梁の耐震補強、維持・除雪の推進、各施設の老朽化対策事業、漁港の防災・減災整備を進め、安全・安心な社会資本づくりに努めていきます。
 こうした事業を進めていく上で帯広開発建設部としましては、今後もコンプライアンスを徹底し、地域の皆様に信頼される組織作りに取り組んで参ります。
 十勝地域は、バイオマス資源などが豊富に存在することから、再生可能エネルギーの利用に係る取組も進められてきており、今後もエネルギー供給に向けて地域が一丸となることを期待しています。
 最後になりますが、本年が十勝の発展とともに、皆様にとって輝かしい一年となりますことをお祈り申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。


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