建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2013年2月号〉

年頭所感

多発する自然災害対策と地域の経済活動を支える
物流・人流ネットワークを形成

国土交通省 北海道開発局
釧路開発建設部 部長 岡部 和憲

 新年明けましておめでとうございます。
 皆様には、健やかに新年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
 釧路開発建設部が実施している開発事業の推進につきましては、日頃から特段のご支援とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。  昨年を振り返りますと、長引く不況の影響により道内においても厳しい雇用情勢、個人消費の伸び悩みが依然として続いており、オリンピックにおける日本選手の活躍や北海道日本ハムファイターズのリーグ制覇など明るい話題はあったものの私たちを取り巻く生活環境は相変わらず厳しい状況にあり、地域経済の活性化が喫緊の課題となっております。
 このような状況の中、釧路開発建設部としましては、管内の社会資本整備を通じた地域経済発展への貢献が引き続き期待されるものと考えています。
 また、近年では、東日本大震災などの地震・津波、集中的な豪雨による水害、融雪期の地滑りなどが多発しており、災害に強い社会資本整備をはじめとする防災・減災対策は、一層重要性を増すものといえます。
 さて、このような私たちを取り巻く昨今の状況にあって、釧路開発建設部におきましては、基幹産業である農業及び水産業の経営安定化を図り、環境と調和した安全で質の高い食づくりに資するため、環境保全型かんがい排水事業や衛生管理型漁港づくりなど、農業生産基盤や水産基盤の整備を進めます。
 また、食料供給基地としての物流機能向上に加え、地域の経済活動や人々の暮らしを支える物流・人流ネットワークを形成するため、北海道横断自動車道(本別〜釧路)をはじめとする高規格幹線道路、地域高規格道路などの整備を引き続き進めるとともに、釧路港や、根室港、釧路空港などの交通基盤整備も進めます。併せて、安全で信頼性の高い道路交通を確保するための防災対策事業も進めます。
 さらに、近年頻発する自然災害に備え、地域の皆様の安全・安心を確保するために交通基盤施設の耐震強化、津波対策などの防災・減災対策や釧路川において治水対策を進めるとともに、災害対応における市町村支援にも努めていきます。
 加えて、釧根地域の貴重な自然環境の保全・再生を図るため、釧路湿原での自然再生事業を地域と連携・協働し推進するとともに、釧路港におけるエコポート事業についても取り組んでまいります。
 釧路開発建設部では、今後とも地域との交流・連携を一層深めながら、釧根地域の特性や資源が活かされる社会資本整備を積極的に推進してまいりたいと考えておりますので、皆様のなお一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
 本年が皆様にとって、また、地域にとりましても良き年でありますことをお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

岡部 和憲 おかべ・かずのり
昭和32年4月17日生
昭和55年 3月 北海道大学工学部卒業
昭和55年 4月 北海道開発庁採用
平成3年 4月 北海道開発庁北海道開発局建設部河川計画課開発専門官
平成4年 4月  同 北海道開発局帯広開発建設部治水課長
平成6年 7月  同 北海道開発局石狩川開発建設部千歳川放水路建設事務所長
平成9年 6月  同 北海道開発局建設部河川計画課千歳川放水路事業調整室流域対策官
平成12年 12月  同 北海道開発局建設部河川計画課河川企画官
平成14年 4月 国土交通省北海道局水政課企両官
平成16年 7月  同 北海道開発局事業振興部都市住宅課長
平成17年 4月  同 北海道局参事官付企画調整官
平成19年 10月  同 北海道開発局建設部河川計画課長
平成21年 7月  同 北海道局水政課長
平成24年 4月  同 北海道開発局釧路開発建設部長

HOME