建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2013年2月号〉

年頭所感

物流・生産基盤整備と防災面の強化を進め
安心で安全な地域づくりを目指す

国土交通省 北海道開発局
室蘭開発建設部 部長 戀塚 貴

 新年明けましておめでとうございます。
 みなさまには、健やかに新年をお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。
 室蘭開発建設部が実施している開発事業の推進につきましては、日頃から特段のご支援とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。本年も国民の皆様の安全安心を念頭に、地域が元気になる仕事を果たせるよう、職員一丸で取り組んでまいりますので、昨年同様のご支援をお願いいたします。
 さて、昨年を振り返りますと、幸いにも人命にかかわるような災害は発生しなかったものの、風雨等に伴う道路の通行止めや施設の損傷などが発生しました。特に11月に発生した暴風雪に伴う大規模停電に際しましては、関係機関との連携が必要不可欠であることを改めて認識させられました。今年は、このような反省点も踏まえ防災意識のさらなる向上に努め、地域と連携した防災・減災対策を進めていきます。
 安全・安心な国土づくりのための社会基盤整備として、近年多発化・大規模化傾向にある降雨を踏まえた鵡川・沙流川の治水対策や樽前山噴火に備えた火山泥流対策としての砂防施設整備、胆振海岸の侵食や越波による被害を防ぐための人工リーフ整備等を引き続き進めてまいります。また、安全・安心・信頼性の高い道路ネットワーク及び緊急物資の海上輸送を確保するため、日高自動車道の整備、橋梁の耐震対策や苫小牧港における耐震強化岸壁整備等の防災対策、交通事故防止のための効果的な交通安全対策を引き続き推進します。

 さらに、当管内は前面に太平洋を広く抱え、津波などの沿岸域特有の災害リスクも高いことから、この地域で安心して生活、生産ができるよう、地域の皆様と一緒に津波・地震対策としてソフト・ハード両面からの対応を急ぐことにも力を入れてまいります。
 胆振・日高地方は、製紙、石油精製、鉄鋼、機械などの製造業や軽種馬、稲作、トマト、昆布、サケ、ウニ、畜産などの農水産業、更には美しい景観、温泉を活用した観光業などバリエーション豊かな産業が展開されており、国を支えていく可能性を大きく秘めた地域として、その特色を更に伸ばしていくことが必要です。
 室蘭開発建設部では、食料供給基地・北海道の主要産業である農業、水産業の生産性の向上、安定供給及び品質の向上を図るため、農産物の生産効率を高めるための農業用用排水施設の整備を、また、水産物の増養殖支援及び品質・衛生管理の高度化等のため沖合人工島等基幹施設の整備を進めてまいりますので、皆様のなお一層のご理解とご協力をお願いいたします。
 最後に、本年が皆様にとって素晴らしい年でありますことをお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。


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