建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2012年11月号〉

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野田川大宮道路が着工

── 国道312号の交通難所を解消

京都府道路公社 野田川大宮道路

▲野田川大宮道路建設位置図

 京都府道路公社は、鳥取豊岡宮津自動車道の一部として野田川大宮道路の建設を進めている。鳥取豊岡宮津自動車道は、鳥取市から豊岡市を経て宮津市に至る延長120kmの地域高規格道路で、「京都縦貫自動車道」、「北近畿豊岡自動車道」及び「中国横断自動車道姫路鳥取線」と接続し、この3路線とともに北近畿の広域的なネツトワークを形成している。
 野田川大宮道路(国道312号)は、平成23年3月に供用開始した宮津与謝道路とともに、丹後地域の社会経済や観光を支援する重要な路線として役割を担う道路である。

国道312号水戸谷峠における現在の渋滞状況 (左:観光シーズン時、右:積雪時)

▲(仮称)第14トンネル掘削状況

 しかし、現道(国道312号)の水戸谷峠には急カーブ、急勾配の交通難所区間があり、冬期には積雪・凍結のために通行が困難で、観光シーズンには渋滞や事故も発生している。
 そこで、鳥取豊岡宮津自動車道の一部として、また国道312号の交通難所区間を解消するバイパス道路として整備されることになった。

 整備区間は4.3qで、工事は路面整備だけでなく、P7P8橋脚を含む(仮称)野田川橋梁589mや(仮称)Aランプ橋46mのほか、1,964mの(仮称)第14トンネルの掘削にも取りかかっている。開通予定は28年度の計画となっている。
 この路線の整備によって、日本海側で唯一の高速道路空白地帯が解消されることになり、鳥取東部、但馬、京都北部の3地方生活圏の都市機能を共有し、各地域の活性化が促進されることが期待されている。

(仮称)野田川橋梁 (左:現在橋台及び橋脚計7基が完成、右:P7橋脚の施工状況)

▲野田川橋梁イメージパース(石田橋から上流を望む)橋桁の色はソフトベージュ




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