建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2012年10月号〉

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ドライシステムの導入や衛生管理の向上を図る

── 給食メニューの充実と食育の普及・啓発を推進

小樽市 新学校給食共同調理場新築工事

▲外観完成イメージ

建設の経緯
 小樽市内にある新光・オタモイの両共同調理場は、自校調理を行っている単独調理校6校を除いた小・中学校34校へ学校給食を提供している。
 両共同調理場とも開設から約40年が経過し、施設の老朽化が著しく、設備面からも現状の段階では、提供できるメニューも限られているため、衛生管理水準の向上、食育や効率的施設運営に資する施設として、2か所ある共同調理場を統合・新築することになった。
整備主旨・施設特徴
 文部科学省の「学校給食衛生管理基準」に基づき、「汚染作業区域」、「非汚染作業区域」及び「その他の区域」を明確に分け、ドライシステムの導入など、衛生管理に配慮した計画としている。
 平面計画としては、1階に事務管理部門、下処理部門、調理部門、配送部門、洗浄・消毒部門を配置し、2階に職員休憩室、会議室、栄養指導室、見学スペースを配置した。
 施設の主たる熱源として天然ガスを採用し、熱回収型空調機の採用や稼働状況に応じた運用が可能となる設備計画により、経済性や省エネルギーに配慮している。  さらに、調理に関しては、スチームコンベクションオーブンの導入により、従前調理できなかった蒸し物や焼き物が作れるようになるなど、調理方法が拡大されることになる。
完成後の使用方法と献立等
 当施設は、平成25年6月に完成し、2学期より給食の提供を予定している。施設稼働後は、見学スペースや栄養指導室を利用し、食育の普及・啓発を行っていく。
 また、設備の充実により最大給食数は9,000食(4,500食×2献立)となり、献立内容も汁物、炒め物、焼き物、揚げ物、蒸し物、和え物を用意できることになる。




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