建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2012年9月号〉

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利尻・礼文離島観光振興と地域活性化に期待集まる

──バリアフリー化でフエリー乗降や救急搬送に利便性を発揮

利尻富士町 バリアフリー対応旅客施設建設工事

▲外観完成イメージ

 利尻富士町は現在の旅客船ターミナルが建設から30年(昭和57年建設)を経過し老朽化が著しく、施設が狭隘のため待合スペースが確保出来ず観光客等に屋外に設置したパッセージ内にて船待ちしている状況にある。
 また、離島の玄関口でありながら段差や視覚障害者用誘導ブロック、車椅子用トイレや手摺等のバリアフリー設備が無いことから利用者の中でも特に高齢者・障害者等の利用に支障が生じている。
 そのため、港湾の安全向上と機能高度化を目的に、全ての利用者が安全・安心して港湾を利用できる施設として「バリアフリー対応旅客施設整備」をすることにした。
施設の特色
 本施設はバリアフリー対応旅客施設として「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン」に基づいて整備する。
 最大の特徴は、旅客施設とフェリー間の乗降をバリアフリー化するために設けるボーディングブリッジで、車椅子での乗降が可能となる他、救急搬送についても今までの風雨や風雪に晒され乗降も解消される。
 また、離島医療機関では限られた診療科目、受診となるため、本土の病院への救急搬送(H23年実績46件)については旅客施設にストレッチャー利用が可能なエレベーターを設置する。
観光・地域振興
 鴛泊港のある利尻島「利尻礼文サロベツ国立公園」にあり、多くの観光客が訪れている。また、利尻・礼文島を舞台に撮影された吉永小百合主演の映画「北のカナリヤたち」(11月上映予定)が話題となりそうだ。
 離島観光・地域交流の玄関口としての“旅客施設建設”に大きな期待が寄せられている。






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