建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2012年8月号〉

ZOOM UP

稚内東小との交流学習・活動で小中一貫教育の実践

──地域交流と災害時にも対応できる学校施設

稚内市 稚内東中学校校舎及び屋内運動場建設工事

▲外観完成イメージ

 稚内東中学校は昭和45年に建築された鉄筋コンクリート造3階建ての建物で築43年を経過している。この間、東地区への人口移動に伴う生徒数の増加により昭和47年・50年・56年と三度、校舎の増築を行ったことから東西100メートルを超える直線廊下を有する学校施設としては特異な形態になっている。
 今回の事業に向け、平成17年度に耐力度調査を実施し、文部科学省が示す改築基準に合致することが確認され、危険改築事業として『学校施設環境改善交付金』、『公立学校施設整備負担金』等を受け、平成22年度〜平成26年度(屋体含む)までの5ヵ年で事業を進めることとなった。
小中一貫に対応する教育施設
 隣接する稚内東小学校児童との交流学習や多目的な学習活動に対応できるよう校舎間に渡り廊下を整備、また各階に多目的ホールを整備する。
ノーマライゼーション
 障害の有無にかかわらず、誰もが快適に利用できるよう、校内各所に解りやすい表示板・手摺を設置、1階に多目的トイレ、2,3階の男女各トイレはブースを広めに整備する。
環境を考慮した学校施設
 環境に対しての関心を持てるよう、校舎屋上に太陽光発電パネル、多目的ホールに表示モニターを設置。また、生徒・地域住民の憩いの場として活用できるよう既存校舎の緑地帯を可能なかぎり保存するよう整備する。
地域との連携
 校舎、屋体アリーナを災害時の避難場所として利用するため備蓄庫を整備。また校舎棟と屋体棟をパイプシャッターで管理することで屋体解放が可能。





HOME