建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2012年7月号〉

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動物とのふれあい“命の尊さ”愛護の心を育む

── 飼育体験やしつけ講習などで飼い主のマナー向上目指す

旭川市 (仮称)動物愛護センター新築工事

▲外観完成イメージ

 近年、犬や猫などを家族の一員として飼う家庭が増え、子供たちが動物と接し生命尊重や情操を育み、高齢者も心の支えや健康増進の効果として注目されている。 反面で、心ない飼い主による不適切な飼養や安易な繁殖、動物遺棄・虐待などの飼育マナー低下と愛護精神の問題も多く見られる。
 旭川市は、従来の保護管理とともに動物愛護精神の醸成や適正飼養を推進するために、@命の大切さを伝える施設A動物にやさしい施設B人と動物の正しい関わり方を学べる施設―を基本コンセプトに動物愛護・管理の拠点施設「(仮称)動物愛護センター」の整備事業を進めている。
 施設の特徴は、24時間稼動を考慮し、外断熱の採用で動物にも人にも快適な空間を創出する。また、動物の鳴き声を外部に漏らさないために動物収容部分に面する建具や配管等を防音仕様とした。
 さらに、利用しやすく親しみやすい施設を目指し、1階ホールや多目的ホールは明るく開放的な空間とし、飼育体験室の内部を見学できるよう大きな窓を設置した。また、エレベーターの設置やバリアフリー化も行っている。
 本工事は平成24年6月に完成、その後屋外整備を行い、9月のオープンを予定している。

▲内観完成イメージ



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