建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2012年5月号〉

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札幌市と全区災害防止協力会連絡協議会が災害連携協定

―― 災害時には全区会員企業437社が一丸で対応体制

札幌市・札幌市全区災害防止協力会連絡協議会
「災害時等における連携協力に関する協定」締結式

▲調印式を終えて

札幌市と札幌市全区災害防止協力会連絡協議会(代表幹事・安田謙一氏)は平成24年3月27日、札幌市本庁舎内において「札幌市と札幌市全区災害防止協力会連絡協議会との災害時等における連携協力に関する協定」の締結を行った。
 これまで札幌市内の公共土木施設の災害に対する備えについては、区ごとに災害防止協力会と協定を締結し、災害時の被害調査及び応急対策等を円滑に進め、被害の拡大防止と被害施設の早期復旧が図られるように協力体制を構築してきたが、現状の協定においては、対応エリアが限定されており、特定の区の大規模な被害が集中した場合には、他の区の災害防止協力会からの柔軟な応援が可能となるような協力体制の強化が望まれていた。
 このため、区をまたいだ応援協力体制を確立すべく、昨年12月に開催された「平成23年度札幌市道路・河川地域防災協議会」において、札幌市から協議会メンバーの各区災害防止協力会へ今回の協定(案)を提案し協議を進め、本協定の締結に至ったものです。
 協定は、災害時に札幌市民の生命、身体及び財産を守るための連携協力と位置づけ、協力の内容は(1)被災区における施設の被害状況の把握に係わる対応(2)被災地における災害応急対策にかかる対応(3)その他必要な対応―としている。
 締結式は札幌市全区災害防止協力会連絡協議会より安田謙一代表幹事、寺田実、嘉屋輝夫両副代表幹事、長江一司事務局次長が出席。札幌市からは宮浦哲也建設局長、浦田洋建設局土木部長、藤野龍一建設局維持担当部長、高松康廣建設局雪対策室長が出席。安田代表幹事と宮浦建設局長が協定書に署名した。
 宮浦建設局長は、まちづくりに対する協力会の尽力に感謝の意を表し、最近の災害状況にふれ「初期対応が大切で区を越えた協力で安心・安全な市民生活に向け体制強化と整備を続けていきたい」とあいさつ。
 安田代表幹事も「これまでも様々な災害対応の経験をしているので、いざという時は会員企業437社が使命感を持ち一丸となり市民の安心・安全に努める」と力強く応えた。

▲安田代表幹事の挨拶 ▲調印書を交換する宮浦局長と安田代表幹事

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