建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2012年5月号〉

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下野幌団地建て替え事業Hブロック棟の建設に入る

── 高層14階建て154戸を建設H-1号棟に着手

札幌市 公営住宅(下野幌団地建替H-1号棟)新築

下野幌団地は高度成長期の昭和40年〜47年に建設され、全体敷地面積22.4ha、9ブロック103棟、管理戸数3,273戸となっている。JR新札幌駅や地下鉄駅に近く利便性は高いが、大部分の住戸が狭小、浴室未設置であり、また高齢化が進んでいる割にエレベーターが無いなど、居住水準が低いことから平成8年3月に策定した「公共賃貸住宅総合再生事業 札幌市再生マスタープラン」の中で早期に建替を推進すべき団地として位置づけられ、平成10年3月に「下野幌団地建替基本構想・基本計画」を策定し全面的に建て替えすることになった。
 建て替えは、平成12年度〜27年度にかけて順次実施し、高層化により35棟、総戸数2,215戸の団地に生まれ変わる予定。既に31棟1,747戸の建設が始まっており、28棟1,604戸が完成。2棟80戸は平成23年8月に完成し、1棟63戸は平成24年度の完成予定である。
 また平成23年度よりHブロックの建設に着手し、H-1号棟154戸建設工事(平成25年完了)に入った。H-2号棟(平成26年完了)、H-3号棟(平成27年完了)の順に建設を進め、一体的な土地利用を図っていく。
 施設計画として、高層建築物となるため、敷地の南西部側の低層住宅地への影響を考慮し、壁面の圧迫感の少ない住棟妻側部分が面するよう配置した。
 身障者・バリアフリー対策として、敷地内通路及び住棟内共通部分に誘導ブロックを設置、各住戸玄関ホールに折りたたみ式いすの設置や共用部全てと住戸内各所に手すりを設置するなどの配慮をしている。
 一方、環境負荷低減や建物の耐久性の向上を図るため、妻面、バルコニー、屋上は外断熱工法仕様としている。



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