建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2012年5月号〉

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国際大会開催などで集客札幌の魅力を世界に発信

── 高レベルで環境に配慮した「通年型」専用施設誕生

札幌市 (仮称)札幌市カーリング場新築工事

札幌市は、公共施設としては全国で初めてとなる通年型カーリング専用施設を建設する。この施設は、市民に新たなウインタースポーツを楽しむ機会を提供するとともに、国際大会をはじめとした各種大会の開催や合宿の誘致、さらには体験的の観光など集客交流にも活用する目的としている。
 札幌におけるウインタースポーツの代名詞であるスキー、スケートに加え、カーリング競技を振興させることでウインタースポーツの活性化を図り、札幌の魅力を世界に発信していく。

1.新しい市民スポーツの拠点
@「通年型」のカーリング専用施設で、地下鉄駅に近隣し利便性の高い「都市型」施設。また、隣接する月寒体育館の通年型スケートリンク(アイスホッケー、フィギュアスケート)と併せて市民がウインタースポーツを楽しむ機会を提供する。
A子どもやお年寄り、障がいのある方も気軽に楽しめる機会を提供する。車いす対応の多目的トイレ(各階)やエレベーターを設置し、アリーナまでの段差をなくしたバリアフリー構造で、チェアカーリング(車いすカーリング)競技も可能となる。 さらに、観客席に16席の車いす席を用意するほかに多目的ホールからの観戦も出来る。

2.世界に札幌を発信する拠点
@国際大会など大規模な大会が開催できるように5シートを備えるほか、ドーピング検査室やジャッジ席を整備する。さらに、国際大会に対応した質の高いアイスメイクが可能な設備(環境配慮型高性能製氷機、純水装置、アイスマシン)を備え、またメディア取材に配慮し中継車スペース、カメラつり下げ装置、カメラ撮影スペースなどを用意する。「通年型」施設により世界レベルで活躍する選手の練習の場としての支援や全国各地からの利用者の期待に応える施設とする。

3.環境に配慮した施設
@外断熱の採用により安定した温熱環境の確保と施設の長寿命化を図る
A発電容量:33kwの太陽光発電設備導入する
B冷暖房空調設備として地中熱ヒートポンプの導入
Cペレットストーブの設置
DLED照明を共用スペースで使用する
―など様々の配慮をしている。

4.施設建設にあたって道産材レンガ、道産木材、札幌軟石等を使用する。
 期待の施設は平成24年8月末に完成予定で工事が進んでいる。



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