建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2012年3月号〉

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生涯学習・子育て支援で地域交流の拠点に

――木の香りと温かみを生かした建築構造

恵庭市 黄金ふれあいセンター

▲外観完成イメージ

人口の急増するJR恵庭駅東側の黄金地域において生涯学習の地域拠点、人や地域の交流拠点などコミュニティの核となる施設建設の要望や、この地区での児童数増加に伴い、児童が安心・安全に過ごせる居場所づくりと学童クラブの設置が強く求められている地域でもあった。
 このため恵庭市黄金ふれあいセンターは、従来からの様々なグループ活動支援に加え、地域の人々が気軽に立ち寄り憩う場とし、世代間交流の促進と「ゆるやかなコミュニティ」づくりを支援する施設として期待されている
 建物の特徴として、主要構造部の柱・梁等は北海道産木材(カラマツ)を原料とした集成材を用い外装の一部や内装仕上げにおいても効果的に木材を使用することで木の持つ香りや温かみを感じさせる意匠で施設全体の優しさをアピールしている。
 建物の機能としては、老人憩の家、児童館、学童クラブ、子育て支援、地区会館、図書機能等を兼ね備えた恵庭市では初めての試みである多目的複合施設となる。
 建物概要は、木造平屋建て、延べ面積1,065u。
 建物平面計画については、建物中心部に約200uの大ホール配置し、エントランスホールに隣接させる、大ホールの周囲をぐるりとまわる廊下に会議室(3室)、町内会室、和室、学童クラブ室、図書コーナー(大人用・こども用)、プレイスペース(児童活動コーナー)等を配置し各団体などが多目的に利用できるようにする。
 施設計画の基本的コンセプトである「ゆるいコミュニティ」の実現目指し、建設工事は平成24年3月完成の予定で進んでいる。その後、外構整備及び備品等の整備を行い、平成24年秋頃のオープンを予定している。

▲エントランスホール



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