建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2012年2月号〉

年頭所感

自然災害に備え安心・安全な地域社会形成と自然環境の保全・再生事業推進

国土交通省 北海道開発局
釧路開発建設部 部長

本田 幸一

本田 幸一 ほんだ・こういち
昭和31年10月20日生
昭和58年3月 北海道大学大学院修了
昭和58年4月 北海道開発庁採用
平成 2年4月 北海道開発庁北海道開発局長官房開発調整課開発専門官
平成 4年4月 国土庁地方振興局山村豪雪地帯振興課長補佐
平成 6年4月 開発土木研究所総務部企画調整課長
平成 8年4月 北海道開発庁北海道開発局札幌開発建設部道路建設課長
平成10年4月  同  北海道開発局帯広開発建設部帯広河川事務所長
平成11年7月  同  北海道開発局建設部道路建設課道路技術対策官
平成13年4月 国土交通省北海道開発局函館開発建設部函館道路事務所長
平成15年7月  同  中国地方整備局松江国道事務所長
平成17年4月  同  中国地方整備局道路部道路調査官
平成19年7月  同  北海道開発局建設部道路維持課長
平成21年7月  同  北海道開発局旭川開発建設部長
平成23年4月  同  北海道開発局釧路開発建設部長

新年明けましておめでとうございます。
 皆様には、健やかに新年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
 また、先般の大震災で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
 釧路開発建設部が実施している開発事業の推進につきましては、日頃から特段のご支援とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。
 昨年を振り返りますと、長引く不況の影響により道内においても厳しい雇用情勢、個人消費の伸び悩みが依然として続いておりましたが、これに加え、東日本大震災による旅行の自粛ムードの影響を受けて道内への観光入込客が低迷するなど、さらに厳しさを増しました。
 また、ヨーロッパでの信用不安を背景とした歴史的な円高により国内雇用に対する悪影響が懸念されるなど、私たちを取り巻く生活環境は相変わらず厳しい状況にあり、地域経済の活性化が喫緊の課題となっております。
 このような状況の中、釧路開発建設部としましては、管内の社会資本整備を通じた地域経済発展への貢献が引き続き期待されているものと考えています。
 また、東日本大震災を教訓として、地震や津波などの災害に強い社会資本整備をはじめとする国民生活の安全・安心の確保に向けた取組みを進めることが求められており、地震多発地帯である釧根地域における防災・減災対策は、今後、より一層重要性を増すものといえます。
 さて、このような私たちを取り巻く昨今の状況にあって、釧路開発建設部におきましては、基幹産業である農業及び水産業の経営安定化を図り、環境と調和し た安全で質の高い食づくりを図るため、環境保全型かんがい排水事業や衛生管理型漁港づくりなど、農業生産基盤や水産基盤の整備を進めます。
 また、食料供給基地としての物流機能向上に加え、地域の経済活動や人々の暮らしを支える物流・人流ネットワークを形成するため、北海道横断自動車道(本 別〜釧路)をはじめとする高規格幹線道路、地域高規格道路などによる主要な空港・港湾へのアクセス道路を整備するとともに、昨年新たに「国際バルク戦略港 湾」に選定された釧路港や、根室港、釧路空港などの交通基盤整備を行います。
 さらに、近年頻発する自然災害に備え、安全で安心して暮らせる地域社会を形成するために、交通基盤施設の耐震強化、津波対策などの防災・減災対策や釧路川において治水対策を進めます。
 加えて、雄大で美しい自然環境を保全・再生するため、釧路湿原での自然再生事業や釧路港におけるエコポート事業についても取組んでまいります。
 釧路開発建設部では、今後とも地域との交流・連携を一層深めながら、釧根地域の潜在力が活かされる社会資本整備を積極的に推進してまいりたいと考えておりますので、皆様のなお一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
 本年が皆様にとって、また、地域にとりましても良き年でありますことをお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。


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