建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2012年2月号〉

年頭所感

生活と社会経済活動の基盤強化と安全で質の高い食糧生産事業を推進

国土交通省 北海道開発局
旭川開発建設部 部長

鎌田 照章

鎌田 照章 かまだ・てるあき
昭和34年7月25日生
昭和57年 3月 北海道大学工学部卒業
昭和57年 4月 建設省採用
平成 元年 4月 建設省北陸地方建設局信濃川工事事務所調査課長
平成 2年 6月  同  信濃川工事事務所調査第二課長
平成 3年 5月 外務省経済協力局無償資金協力課長補佐
平成 5年 8月 建設省北陸地方建設局河川部河川計画課長
平成 6年11月   同  建設経済局調整課調整官
平成 8年 2月   同  河川局河川計画課長補佐
平成 8年 3月 中華人民共和国(北京)派遣
平成10年 6月 建設省河川局河川計画課建設専門官
平成10年 7月   同  北陸地方建設局黒部工事事務所長
平成13年 7月 国土交通省北海道開発局石狩川開発建設部千歳川河川事務所長
平成15年 7月   同  北海道開発局石狩川開発建設部札幌河川事務所長
平成18年 4月   同  大臣官房付
平成20年 8月   同  北海道開発局農業水産部農業振興課長
平成21年 4月   同  北海道開発局建設部河川計画課長
平成23年 4月   同  北海道開発局旭川開発建設部長

 新年あけましておめでとうございます。平成24 年の新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。
 昨年を振り返りますと、東北地方を中心に未曾有の被害をもたらした東日本大震災を始め、台風などの影響により全国的に災害の多い年でした。
 管内においても、7月、8月、9月と大雨による河川堤防の被災や道路の冠水による通行止めなどが発生しました。
 このような中で、地域住民の皆様の防災に対する意識が高まっており、防災・減災を推進する取組の重要性を改めて感じた一年でした。  また、管内では、大震災の影響により国内の旅行控えや外国観光客の入り込みの減少など上川地域の観光産業にも大きな打撃をもたらしました。
 一方で、富良野・美瑛カレー街道ネットワークの設立、旭川食べマルシェの盛況、ガーデン街道が人気を博すなど、地域での新たな取組が進んでいます。さら に、10月29日に北海道横断自動車道の夕張-占冠間が開通し、道央と道東が結ばれ、11月23日にはJR旭川駅がグランドオープンするなど少しずつ明る い兆しが見えてきました。
 さて、当部では、治水、道路、農業の社会資本を整備しております。
 治水事業では、石狩川上流において本川の河道掘削及び市街部における堤防整備、天塩川上流では美深地区を中心とした河道掘削及び堤防整備等、石狩川上流及び十勝岳の砂防事業を行っています。また、サンルダムについては、道道の付け替え工事を行っています。
 道路事業では、地域生活や社会経済活動の基盤強化を図るため、北海道の幹線道路網の骨格として北海道縦貫自動車道「士別剣淵〜名寄」の整備を進める一 方、道北圏の大動脈である一般国道40号において、「音威子府バイパス」、「美深道路」を促進しています。このうち、「美深道路」は平成24年度の完成供 用を予定しております。また、北海道縦貫自動車道と北海道横断自動車道を接続する旭川十勝道路の一部区間として、市街部の交通混雑、交通事故の低減等を目 的に「富良野道路」、「富良野北道路」の整備を促進しています。
 さらに、地域の基幹産業である農業では、安全で質の高い食料を効率的かつ安定的に生産するため、国営かんがい排水事業や国営農地防災事業等により空知川 頭首工など基幹的な農業水利施設の整備を進めるとともに、施設の長寿命化を図るための機能保全対策にも取り組んでいます。また、ほ場の大区画化や排水改良 等を一体的に進める国営農地再編整備事業についても、富良野盆地地区など実施地区の事業促進に加え、新たな実施要望に応えるべく鋭意調査を進めています。
 平成20年度から新たな北海道総合開発計画がスタートし、平成24年度は中間年に当たります。事業の推進に当たっては、地域プロジェクトのフォローアップや進捗状況の確認などを行って参ります。
 国や道、市町村などの関係機関や民間企業、住民、NPOなどが力を合わせて、地域の資源や特性を活かし、北海道及び上川地域の発展を図れるよう、皆様と力を合わせて参ります。
 最後になりましたが、皆様のご健康と益々のご活躍を心から祈念し、新年のご挨拶といたします。


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