建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2012年2月号〉

年頭所感

道央圏基盤整備の推進で安心・安全な暮らしの実現と地域経済の健全な発展を目指す

国土交通省 北海道開発局
札幌開発建設部 部長

柳屋 圭吾

柳屋 圭吾 やなぎや・けいご
昭和31年8月27日生 北海道出身
昭和56年 3月 北海道大学大学院修了
上級甲種(土木)
昭和56年 4月 北海道開発庁採用
平成 2年 4月  同  北海道開発局旭川開発建設部サンルダム調査事業所長
平成 3年 4月 建設省河川局河川計画課長補佐(アジア・太平洋経済社会委員会(マニラ)派遣)
平成 5年 4月 北海道開発庁北海道開発局石狩川開発建設部計画課長
平成 7年 6月  同  北海道開発局建設部河川工事課長補佐
平成 8年 7月  同  北海道開発局建設部河川計画課長補佐
平成11年 7月  同  北海道開発局建設部河川計画課河川企画官
平成12年12月  同  北海道開発局石狩川開発建設部次長
平成13年 1月 国土交通省北海道開発局石狩川開発建設部次長
平成15年 7月  同  北海道開発局事業振興部技術管理課長
平成17年 4月  同  北海道開発局建設部河川工事課長
平成18年 4月  同  北海道開発局稚内開発建設部長
平成20年 4月  同  北海道開発局旭川開発建設部長
平成21年 7月  同  北海道開発局開発監理部次長
平成23年 4月  同  北海道開発局札幌開発建設部長

明けましておめでとうございます。皆様には健やかな新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年度を振り返りますと、東日本大震災が発生し、東北地方をはじめ各地に甚大な被害をもたらしました。また、管内におきましても、9月に前線と台風12号等による大雨のため避難判断水位を上回る河川もありましたが、幸いにも昭和56年洪水に比べて洪水規模が小さく、これまで整備してきた石狩放水路やダムなどの洪水調節施設、河道改修等の効果もあり、極めて大きな被害はありませんでした。
 しかし、昭和56年洪水などの大きな出水に対してはまだ万全とは言えません。改めて防災対策をしっかりと進めることが大切であると考えさせられる年となりました。
 札幌開発建設部は、北海道の中心となる道央圏を管轄し、各種事業を所管しておりますが、本年の事業をご紹介いたします。
 河川事業では、安全・安心に暮らせる地域の実現を図るため、石狩川本川の河道掘削、堤防整備などを始め、千歳川流域における遊水地群整備や堤防整備、ダム事業では夕張シューパロダムの早期完成を目指して引き続き整備を進めます。また、茨戸川の水質改善を図るため雁来ルートの導水施設の整備と当別地区における自然再生を地域の方々と連携して引き続き取り組んでいます。
 道路事業では、新規事業化された長沼南幌道路をはじめ、当別バイパスや泉郷道路、中樹林道路の「道央圏連絡道路」整備が最重点事業です。また、雄冬防災や「事故ゼロプラン」の取り組みなど、安全・安心な道路づくりを推進します。都市間のアクセス強化として、新規事業化された定山渓拡幅のほか、小金湯拡幅、峰延道路、江別北道路の整備を進めます。都心部では、苗穂交差点、電線共同溝の整備を進めます。
 空港事業では、誘導路の老朽化対策を行うほか、大規模地震災害時等に対応するため、重要施設の耐震化を計画的に実施しています。また、航空機の滑走路への誤進入を防止するため、滑走路状態表示灯を整備します。
 公園事業では広域的なレクリエーション需要に対応するため、コスト縮減を図りつつ、国営滝野すずらん丘陵公園の適切な運営・維持管理を行います。
 農業事業では、我が国の食料自給率50%の達成に向け、ほ場の排水改良や大区画化・農地利用集積による生産性向上を図るため、国営農地再編整備事業南長沼地区が着手し、更に2地区で整備を進めています。また、農業水利施設の計画的な整備・更新により、良食味米生産に向けた安定した用水確保や排水被害解消を図るため、国営かんがい排水事業北海(一期)地区外7地区や国営造成土地改良施設整備事業幌新地区で整備を進めています。
 当部といたしましては、これまでの事業の成果と諸課題を踏まえ、各方面からの声を大切にしながら、今後とも地域の健全な発展に寄与するため一層の努力をしていきたいと考えておりますので、引き続き皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。
 結びに、本年が皆様にとりまして素晴らしい年になることをご祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。


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