建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2011年11月号〉

ZOOM UP

多機能な学習環境と使用する全ての人に優しい学校づくり

――アイヌ文化の伝承・保存・普及と地域観光の促進

北海道 小清水町立小清水小学校建築工事

▲完成イメージ

小清水町は、町内に小学校6校を設置し運営してきたが、近年の少子化の進展とともに児童数の減少は顕著となり、特に児童数の少ない小規模校では、校長を含め3人の教員しか配置されないなど大変厳しい学校運営を強いられるととともに、集団スポーツや文化活動などが制限されてなどに鑑み、教育委員会ではこれらの実態を解消し、教育水準の維持向上を図ることを目的に、町内6校の小学校を1校に再編する提言を平成18年にとりまとめた。
 その後、保護者や地域関係者への説明等を実施し、結果として、平成24年4月から小学校を小清水市街の小学校1校に編成することで理解を得、併せて、「小清水小学校新築事業」を進めることになった。
 新築となる小清水小学校は、現校舎敷地内に建設し、併せて老朽化が進んでいる“給食センター"を併設することにした。
 校舎建設にあたり、環境に優しく多機能な学校づくりを目指すこととし、環境教育としての太陽光発電の設置や省エネルギーとして二重サッシや節水型トイレの採用などエコスクールを基本としている。
 さらに、教育の多様化に向けて、ICT対応や各教室前にワークスペースを設け多用な学習活 動が展開できるスペースを確保する。
 今後の計画では、小学校の再編は平成24年4月から行われ、新小学校完成は平成24年11月頃を予定している。工事が順調に進めば、平成25年1月より使用開始となる予定。



HOME