建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2011年11月号〉

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高機能かつ多機能な施設と地域に密着した学校づくり

――安全と環境に配慮し「免震構造採用」と「太陽光発電の設置」

釧路市立 釧路小学校建設工事

▲完成イメージ

釧路小学校は、釧路市内で最も古い歴史を持つ日進小学校(明治12年9月16日創立)、東栄小学校(明治36年5月20日創立)、柏木小学校(昭和29年10月1日創立)を統合し、平成20年4月1日に開校した。
 現在の校舎は、昭和43年度から昭和53年度に建設された日進小学校時代の施設を利用しており、構造規模は校舎棟が3階建4,421u、体育館棟が平屋建774uの合計5,195uである。
 新校舎は、平成23年度から平成24年度の2ヶ年で本体工事を建設し、翌年の平成25年度に、旧校舎の解体及び外構工事を行う予定である。

基本的方針
1.高機能かつ多機能で変化に対応し得る弾力的な施設環境の整備
2.健康的かつ安全で豊かな施設環境の確保
3.地域の生涯学習やまちづくりの核としての施設の整備

 以上の基本的方針により、周辺環境及び建築物の設計が図られている。  釧路市内では初となる屋内運動場内包型校舎であり、また、釧路市の公共施設としては初めて、免震構造を採用している。
 免震構造の構成は、鉛プラグ入り積層ゴム支承8基、天然ゴム系積層ゴム支承8基、回転機構付きすべり支承32基、合計48基となっている。
 教室の構成としては、普通教室12室、特別支援教室4室、少人数教室3室、多目的室2室、特別教室7室等があり、避難場所に位置づけされているセンターホール(多目的ホール)も用意されている。
 屋上には、生徒に学習効果とエコに対しての関心を持ってもらうため、10kWの太陽光発電を設置し、自然エネルギーの活用を図っている。



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