建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2011年11月号〉

ZOOM UP

地域が子供達を育てる教育環境を創出

――小中学の連携で学びの融合

東京都世田谷区立 芦花小中学校改築工事

▲外観完成イメージ(鳥瞰パース)

世田谷区教育委員会は、今後10年間の区の教育の方向性を示した「教育ビジョン」において、「地域とともに子どもを育てる教育」、「信頼と誇りのもてる学校づくり」、「教育環境の整備」など、5つの施策の柱を掲げている。それに基づき、学校改築を計画的かつ速やかに進めるため、「新たな学校施設整備基本方針(平成18〜26年度)を策定し、実施している。芦花小中学校の改築も、それに基づいて行われる事業である。
 設計に当たっては、安全・安心の学校づくりを基本理念とし、地域の災害時拠点として機能する施設を目指している。そして、大人の目による見守りと、見通しのよい施設計画によって、防犯安全性を高める工夫が施されている。
 また、地域交流の拠点としての機能も視野に入れており、保育園の併設によって、学びや出会いの機会が拡大することが期待される。そのため、併設する保育園等との連携を高め、地域が子どもを育てる環境を創出し、まちづくりに貢献する敷地利用計画としている。
 さらに、小・中学校の連携を図ることによって「学びの融合」を促し、教育内容の充実化を図ることで、教育内容の変化に柔軟に対応し得る施設づくりを目指している。
 一方、環境配慮のモデルとなる学校づくりも目指しており、自然環境を採り入れた、快適で健康的な施設であると同時に、周辺環境への影響を最小限に抑えることにしている。



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