建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2011年6月号〉

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生徒の学習・生活の場を大切に新校舎建設

――安心・安全な施設と地域のコミュニティ形成

北海道 千歳市 勇舞中学校校舎建設工事

▲勇舞中学校校舎パース


 千歳市は昭和50年4月に開校した富丘中学校の学校区内での宅地造成により生徒数が増加したことなどで分離新設校「勇舞中学校」の建設を進めている。
 建設にあたり、平成20年3月から10月までの期間、保護者、地域、学校関係者で構成する検討会議を開催し新学校の基本構想を策定した。
 その中で、生徒が学習する場と同時に日常の大半を過ごす生活の場であると位置づけるとともに、地域の人々にとっても、学校は公共施設の中で最も身近な施設であり、地域コミュニティ形成や災害時の避難場所としての役割を担っている―との3つの視点で「学校づくり基本方針」を決めた。

施設整備計画
(1)安全性に配慮した施設づくり=自然災害や火災など災害に強い施設、学校内外からの視認性確保、不審者等に対する防犯対策。
(2)環境負荷の低減に配慮した施設づくり=自然エネルギーの活用や緑化による周辺環境との調和、資源リサイクルなどで省エネルギーや環境意識の高揚につなげる。
(3)バリアフリー・ユニバーサルデザインによる施設づくり=通常の学校施設活用に加え、地域開放と災害避難場所としての活用を前提に誰もが不自由さを感じない施設とする。
(4)維持管理が容易でライフサイクルコストの低減に配慮した施設づくり
(5)施設の長寿化に配慮した施設づくり
(6)周辺環境への配慮=周辺地対しての日影や電波障害。屋外・屋内運動場からの砂塵・飛球や音声・騒音に配慮し周辺の自然環境、景観などの調和をはかる。
 以上の施設整備方針で地域に密着した学校づくりをめざす。

 
施設概要
建設地:千歳市勇舞3丁目4番2、4番3
工期:平成23年3月〜24年2月29日
構造・階数:鉄筋コンクリート造 3階建
延床面積:6260.28u
主要室:普通教室(13室)、理科教室(2室)、音楽教室、
美術教室、技術教室、家庭科教室、英語教室(3室)、
コンピューター教室(2室)、特別活動室(2室)、
教育相談室、進路指導室、管理諸室、図書室


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