建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2011年6月号〉

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体育・学習・芸術文化活動の拠点に生涯学習センター建設

――町民ニーズに応え、地域コミュニティの充実

北海道 共和町 (仮称)生涯学習センター建設事業


 共和町は、体育・学習・芸術文化の3つのゾーンを一体化した多目的施設「(仮称)生涯学習センター建設」を進めている。
 昭和44年建設の現有施設、「体育館」及び「青少年会館」が老朽化し、また、耐震診断結果により耐震補強等整備が必要となった。整備にあたり費用対効果、さらに多用化する町民のニーズに応える施設整備などの総合的判断から、両施設建て替えを行い、町の核となる新施設(仮称)生涯学習センター建設となった。
 建設にあたっては、@様々な地域の人々が交流する場、多様な学習ニーズに対応出来る生涯学習・コミュニティ施設にするA町民の芸術文化等様々な鑑賞の機会を通じ交流できる施設にするB各世代を通じて健康づくりやスポーツに親しむことが出来る施設にする。C町民の利便性及び効率的な管理のため一元的に管理する―などの整備方針とした。

施設計画
(1)町民体育館
アリーナ:複数競技に対応スペースと可動ステージ、放送室や行事控室、器具庫を附帯する。
幼児室:保護者が安心してスポーツを楽しむため、幼児専用部屋を設ける。
諸室:ミーティング室、研修室、事務室を設ける。
格技場:柔道、剣道の専用施設。
ウオーキングロード:高齢者の健康保持や町民の健康づくりに年中利用ができる。
トレーニング室:基礎体力づくりとして軽易な機械器具を配置する。
その他:ロッカー室、トイレ、多目的トイレ(身障者、幼児用)、機械室など。


(2)町民学習会館
 町民の学習ニーズに応え、自由に学習できる施設と各種サークル活動や芸術文化活動施設とする。

  図書コーナー:
  @各世代が学習できる、蔵書4万冊程度を揃える
  Aくつろいで読書ができる小上がり(畳)を設ける
  B幼児連れで絵本の読み聞かせができる親子読書コーナーを設置C効率的な運営のため書籍の閉架書庫を設置し収蔵率を高める。
  休憩コーナー:町民が憩い、集う場所を設置する。
  小ホール・各種研修室等:多様な学習や交流が可能なスペースを確保し、音楽や視聴覚など音響にも対応した小ホール・研修室を設ける。
  また、室数は、町民会館のサークル室等の活用を考慮する。
  その他:
  @高齢者等に配慮しエレベーターを設置。
  A施設間の往来は渡り廊下で連結する。 
  B施設を一元化管理するため教育委員会事務局を移設する。
  Cトイレ(WC)、多目的トイレ、給湯室等を設置する。
  更に、既存町民会館の機能を充実するため、応接室、調理室を拡充設置する。特に、調理室は食生活の充実や健康管理など豊かな生涯学習推進の一環として活用する。
 建設地は役場の北側に位置し、総延床面積5,710.10u(新築:4,320.99u、既存:1,389.11u)で構造・階数はSRC造、2階建となる。
 施設は平成24年3月完成予定で外構関係は24年度の工事となる。



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