建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2011年5月号〉

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安心で安全な居住環境と子育て支援にも配慮

―― 地域住民とのコミュニティを大切に4棟・180戸を建設

北海道建設部 北広島市道営住宅新築(高台町団地A)

▲北広島市道営住宅 高台町団地 パース


 北海道建設部は北広島市道営住宅高台町団地建設を進めている。
 建設にあたり、「北海道公営住宅等安全居住推進方針」及び「北海道営住宅設計指針」に基づき、北広島団地の再生に寄与する良好な建設整備を行う。また北広島市の「都市計画マスタープラン」を踏まえ、みどりの保全と新たな創出を行い、子供から高齢者まで多くの人が交流するスペースを確保して、暮らしやすさが実感できるまちづくりを行う。
 公営住宅等の整備にあたっては、子供からお年寄りまでできるだけ多くの人を対象に、身体状況や家族構成の変化などにも対応でき、在宅介護にも配慮し暮らしやすい部屋の広さや移動の容易性といった基本性能を有する良好な居住環境づくりの実現を図るため、@安全で安心して暮らせる住宅A自立した生活がおくれる住宅Bいきいきとすこやかに暮らせる住宅―を基本方針とした。
 配置計画では、入居者の安全を確保して建替工事を円滑に行うため、敷地内に3階建2棟、5階建2棟、計4棟の片廊下型共同住宅を配置した。また、高低差のある現状敷地において大規模な造成は行わず、敷地東側を5階建、西側を3階建とし、建物高さを抑えまちなみに沿った配置とし、全ての住戸において南面を主採光面となるよう計画した。
 住棟計画として、集会所は、団地住民、地域住民のコミュニケーションの場となることから住棟の中心であり、敷地東西の交差点に面して配置した。住戸配置ではシルバー住戸をEVから近接位置に配慮し、シルバー住戸と子育て支援住宅を隣接させることで、世代間の交流を図る。
 住戸計画では、一般向け2LDK・3LDKの住戸面は、北海道住宅設計指針に示されたユニバーサルデザインの視点に立ったモデルプランを採用。2DK:48.75u、2LDK:58.50u、3LDK:71.76uとした。
 高台町団地の建設年度計画は、A棟が平成23年3月着工、24年3月完成予定。B棟25年3月、C棟27年3月、D棟29年3月にそれぞれの着工を予定している。全180戸を建設する計画。



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