建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2011年6月号〉

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遠鉄線3駅の高架化により21の踏切が解消

── 第1期鉄道高架化事業によって都心が拡大

浜松市 遠州鉄道鉄道線連続立体交差事業


▲交差事業計画区間 位置図


 浜松市は、市内を縦断する遠州鉄道鉄道線の高架化による連続立体交差事業を進めている。この事業は鉄道の高架化によって踏切を除却し、都市内交通の円滑化を図るとともに、分断された市街地の一体化による都市の活性化を図る事業で、現在、第2期事業として、助信駅から馬込川付近の約3.3kmを着手しており、平成23年度は、本線軌道・電路・信号・通信工事(遠州鉄道株式会社受託工事)の実施を予定している。
 遠州鉄道鉄道線の高架化は、昭和61年に第1期鉄道高架化事業として着手された遠鉄新浜松駅から助信駅手前までの区間が完了している。
 その後は市街地の郊外化が進展したことから中心市街地周辺でも交通量が増加し、助信駅から馬込川付近までの21箇所の踏切部において、一日平均約2.2時間の踏切遮断における慢性的な交通渋滞が発生している。また、踏切が原因となった事故も発生していた。このため、踏切の解消は地域住民の悲願でもあった。
 そこで市は第2期鉄道高架化事業として、助信駅付近から馬込川付近までの区間の高架化によって、地域交通の安全性と利便性を向上し、地域住民の生活における快適性を確保することにした。
 この事業によって、踏切除去による事故が解消されるとともに、踏切遮断による交通渋滞は解消される。また、平面鉄道によって分断されていた地域は、高架化によって一体化が促進され、政令市に相応しい都市整備が可能となる。


計 画 地
所 在 地:佐賀県佐賀市嘉瀬町大字中原
敷地面積:59,846.88u
駐車台数:約800台 外来・職員用(内障碍者用12台)
主要建物概要
■病院棟(エネルギーセンター棟を含む)
病 床 数:436床 個室率37.4%
建築面積:13,321.33u
延床面積:41,681.40u
構  造:鉄骨鉄筋コンクリート造 免震構造
階  数:地上8階(一部9階)
最高高さ:40.60m
予定工事期間:2010年8月〜2012年12月
■研修・宿舎棟
戸  数:病院職員40戸、患者家族用及び研修用10戸
建築面積:869.85u
延床面積:2,770.79u
構  造:鉄筋コンクリート造(耐震構造)
階  数:地上6階
■保育所棟
定  員:30名程度
建築面積:554.83u
延床面積:448.58u
構  造:木造
階  数:平屋建



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