建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2011年2月号〉

年頭所感

交通網の整備と災害対策推進で安心・安全な地域社会形成

国土交通省 北海道開発局 留萌開発建設部 部長 井出 康郎


 新年、あけましておめでとうございます。日頃より、北海道開発事業の推進にご理解とご協力を頂き、厚く御礼申し上げます。
 お陰様で、昨年は、3月に当部の所管事業のうち、留萌ダム、大和田遊水地ならびに幌富バイパスといった大規模プロジェクトが無事完成の運びとなりました。留萌ダムに関しては、5月にダム工学会からの「技術賞」、6月には全日本建設技術協会から「全建賞」を受賞し、また、11月には留萌港築港100年の記念の年に、留萌港南防波堤が土木学会より「土木遺産」の認定を受けるなど、これまで積み上げてきた長年の技術と努力が結実した1年でもありました。
 これも、関係者皆様のご尽力とご協力の下、地域の発展に邁進してきた賜物として喜ばしい限りと思っております。
 一方、昨年は、管内全域で低気圧による大雨が頻発し、道路の通行止めなどが発生し、多くの方々に御迷惑をお掛けしました。また、大雨に伴い、水道の断水被害や、家屋や農用地等の浸水被害並びに風浪や流木の流出等に伴う漁業施設等の被害など市民生活や生産活動に多くの影響を与えました。特に、当部としては農業用ダム貯水池の水利用の柔軟的な運用を考え、緊急時に水道用水として活用できるなど、市民生活の安全確保を第一に、対応したところです。
 既存のインフラを含め、今後整備される社会資本が、安心・安全な地域の形成に寄与し有効的に活用されることが、今後の社会経済発展の大きな鍵となります。
 当部としましては、自立的安定経済の実現、持続可能な地域社会の形成、安全・安心な国土づくりなど、平成20年7月に閣議決定された新たな北海道総合開発計画の主要施策に基づき、地域と未来をつなぐネットワーク形成としての深川留萌自動車道路整備を初め、本年も安心・安全な地域づくりを目指して社会資本の整備に当たりたいと考えております。
 本格的な冬を迎え、これから北の国道は、激しい風雪が続いていきます。国道の維持管理に当たり、当部としましては、厳しい予算制約の中、御迷惑をおかけすることもあると存じますが、きめ細やかな対応を図って行きたいと思っておりますので、皆様のご理解とご協力の程、お願いいたしたします。
 結びになりますが、本年も、事業の執行機関として、内部統制ならびにコンプライアンスの徹底を図りながら、適切かつ効率的な予算執行に努め、地域経済の活性化にも貢献していきたいと考えております。
 新しい年が皆様方にとりまして希望に満ちた年でありますとともに、皆様のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。



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