建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2011年2月号〉

年頭所感

安全で信頼性高い道路網確保で農・水産物流の円滑化

国土交通省 北海道開発局 小樽開発建設部 部長 小町谷 信彦


 新年明けましておめでとうございます。
 皆様には健やかに新しい年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
 また、日頃から小樽開発建設部の事業の推進につきまして、特段のご支援とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
 さて、改めて今年度の当部の主な事業を紹介しますと、道路整備事業においては、「安心・安全な道づくり」を推進するため、一般国道5号忍路防災事業、一般国道229号積丹防災事業、一般国道276号岩内共和道路の整備を実施しています。このうち一般国道229号神恵内村の尾根内大橋を昨年末に完成供用しました。また、安全で信頼性の高い道路網の確保のため、一般国道5号、230号、393号の交通事故多発区間における中央分離帯設置などの交通安全対策及び災害防除や橋梁補修、耐震補強を実施しています。さらに、北海道横断自動車道(黒松内〜余市)については、計画段階評価の試行箇所として手続きを進めております。治水事業では、洪水から尻別川流域住民の生命財産を守るため、自然災害に対応する根幹的な治水対策として、河道断面が不足している区間において、洪水時の水位を低下させる河道掘削を実施するなど、羊蹄山を背景とした雄大で美しい自然環境を良好な状態で次世代に引き継ぐようその保全に努めています。港湾整備事業では、小樽港において建設後100年以上を経過した北防波堤の安定性を確保するための改良、石狩湾新港では大規模地震発生時における緊急物資等の輸送や物流の効率化に対応するための耐震強化岸壁の整備や航行船舶の安全性向上を図るための防波堤や航路の整備、岩内港では港内静穏度向上のための防波堤の整備を実施しています。農業農村整備事業では、効率的かつ生産性の高い農業経営を目指して、国営農地再編整備事業「真狩地区」において区画整理等を実施するとともに、国営地区調査(農地再編整備)「ニセコ地区」において、農地利用の効率化による生産コスト低減や経営規模の拡大を図るべく調査を推進しています。水産基盤整備事業では、古平、美国、寿都、余別漁港で、荒天時に漁港内の安全を確保するための護岸、漁獲物の衛生的な水揚げが可能になる岸壁、水産物の流通が円滑になる道路など、新鮮な魚介類の提供をもたらす事業を推進しています。
 当部といたしましては、地域との連携を念頭に、これらを始めとする多様な施策を着実に推進し、「地球環境時代を先導する新たな北海道総合開発計画」が掲げる目標の実現を目指して、引き続きコンプライアンスを徹底し、品質の確保、コスト縮減、新技術の活用を図りながら、地域の期待に応えるよう、その使命、役割を果たしていきたいと考えています。今後とも開発行政に対するご支援とご協力をお願い申し上げます。
 本年が、皆様にとりまして実り多い一年になりますことをご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。



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