建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2011年1月号〉

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米どころ新潟の食を花卉をアピールする(仮称)食と花のにいがた交流センター

―― 市民との協働で計画・運営

新潟県新潟市 (仮称)食と花のにいがた交流センター整備事業


▲外観 パース


 (仮称)食と花のにいがた交流センターは、新潟の食と花をアピール等するために、基本計画において@食と花のブランド発信、A農消交流の推進、B食育・花育の推進を機能として掲げています。
 (仮称)食育・花育センターは、食育・花育を推進することで市民の生活の向上に寄与することを目的に設置する。事業実施に当たっては、「市民協働」、「体験」、「こども」をコンセプトに、子どもたちが「食と花」の持つ多様な機能を楽しみながら学び、味わい、親しむ場とする考え。
 また、世代や地域の枠を超えた活動・交流の場となり、食育・花育がさらに家庭や地域に浸透していく拠点となることを目指す。
 「市民協働」の実現に向けては、市民力、地域力を活用すべく、初年度(23年度)にパートナーの発掘・育成による市民協働の土台づくりに着手し、企画や運営に誰でも積極的に参加、交流できる機会の提供、 市民・地域と一緒になって事業を企画・運営する体制づくりを進める。
 「体験」の実現に向けては、見るだけ・聴くだけでなく、「食と花」を味わう・触れることを重視し、企画や運営への参加・参画を促し、アトリウムや圃場、調理室を利用した様々なイベントや講座を実施するほか、楽しみながら学べる展示を設置する。特に、「こども」とその保護者を意識したイベント、講座、展示などを実施する。
 施設計画にあたっては、情報の受発信、体験、活動・交流機能を持たせる方針。

▲アトリウム ▲食の体験展示


 そこで、施設の機能面においてはアトリウム、食の体験ゾーン、情報展示コーナー、図書・相談コーナーなどを配置し、市民のくらしや活動に役立ち、さらに豊かで充実したものにできる様々な情報を提供。新潟の食と花の魅力を発信するとともに、市民からの情報提供の場とする。また、食と花に関する書籍や情報紙、映像の閲覧などによって、食育・花育関連情報の受発信するほか、にいがた流食生活実践レシピや郷土料理,学校給食メニュー、地産地消の事例,市内直売所の紹介、四季折々の花や植物を展示し、地域で活躍する人材や団体の活動なども紹介していく。
 体験においては食の体験ゾーン、調理室、講座・研修室、育成温室、屋外圃場などを配置する。これを通じて多くの人に新潟の食の美味しさ・美しさ・豊かさを体感してもらうことで、食と花のもつ多様な機能や郷土の食・花の文化・歴史を学び、心身の健康づくりの場とする。
 また、食と花に関する体験イベント・講座を開催する。計画では校(園)外授業や郷土料理、米粉料理、こども・男性向け料理などの教室、食生活改善講座、アグリクラフト講座、アロマテラピー講座、ガーデニング講座、フラワーアレンジメント講座などを開催するほか、花の音楽会、花絵や花壇づくりなどを実施。また、食事バランスチェック、調理器具を使った模擬調理などの体験展示も展開していく。
 活動・交流の促進に向けては、講座・研修室、ボランティア室、食の広場・花の広場、多目的ラウンジなどを配置し、家庭や学校、地域で食育・花育の活動がさらに活発になり、交流が深まるよう様々な面でサポート(フォローアップ)していく。
 また、この施設で食と花の活動が展開されることで、世代や分野の垣根を超えた新たな人材交流の機会を創り出す。地域や家庭での活動を応援(支援)するため、食生活や園芸の相談、学校や地域に食や花に長けている人材や団体を紹介や派遣し、活動をサポートするほか、作品の展示会や活動の発表などの機会を提供し、食と花の活動に参加、参画する市民の発掘・育成に着手する。


施設本体の概要
施設の構造:鉄筋コンクリート造 2階建
延床面積:約2,300u
主な諸室
1階:アトリウム、調理室、情報展示コーナー、食の体験展示、図書・相談コーナー
2階:座・研修室、多目的ラウンジ、食の広場、花の広場



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