建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2010年10月号〉

寄稿シリーズ 現場代理人の目

建設現場の最前線から 〜 留萌建設管理部



北海道建設部 留萌建設管理部 2010年度優秀現場代理人受賞者


●稚内天塩線 災害防除工事(翌債) 株式会社 石山組 現場代理人 齋藤 和弘氏
●20年災73号 留萌海岸災害復旧工事 白鳥建設工業株式会社 現場代理人 若松 良樹氏


▲天塩河口橋





稚内天塩線 災害防除工事(翌債)

株式会社 石山組 現場代理人 齋藤 和弘



▲天塩河口橋 ▲電位測定
▲含浸保護剤塗布 ▲支承防食処理


 当工事は、道道稚内天塩線に架設された天塩川河口大橋の長寿命化対策のため、橋梁修繕工として床版修繕工(含浸系表面保護材(プロテクトシルCIT)塗布)と支承修繕工(支承防食処理(支承若返り工法)、支承モルタル工)の各対策工を施工しました。
 当該地区は海岸沿いのため、強風の日が多いことと、橋の延長が長いため足場の日々の保守点検の強化及び、強風時の作業中止基準等を定め、足場上での安全作業に配慮しました。
 また、吊足場の揺れを極力防止するため、吊足場のパネル囲いの一部縦断的にメッシュシートを張り、風の通り抜けを確保すると共に採光にも役立てました。
 支承防食処理・含浸材塗布は、基本的に同じ作業の繰り返しであり確実に処理できたかは施工管理(チェックリスト等)により繰り返し点検しました。また、含浸系表面保護材塗布は、既設床版コンクリートの塩害等による鉄筋腐食の進行の抑制を図るものであり、含浸剤効果を確認するため事前に既設鉄筋に微弱電流を流し、自然電位と腐食速度値を測定しておき、含浸剤塗布後の2週間目と4週間目に各数値を再測定して変動する電位を測定することで鉄筋の腐食診断を行いました。その結果、各測定地点において腐食速度値も落ちており、「効果あり」の判定が出ております。
 天塩川河口での施工であることから、漁協関係者また関係諸機関の皆様のご協力をいただきました。また、工程打合せなどを密に行うことができ、お蔭で無事竣工を迎えることが出来ましたことをあらためて御礼申し上げます。


工事概要
工期:平成21年3月24日〜平成21年9月30日
施工箇所:天塩町字川口(天塩河口大橋)
橋長 L=500.0m
工事延長 L=312m
含浸材塗布 5131u
支承防食処理 14箇所
支承モルタル補修 8箇所
桁下足場 3042u


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20年災73号 留萌海岸災害復旧工事

白鳥建設工業株式会社 現場代理人 若松 良樹



工事概要
工事内容:
 復旧延長 L=23.1m
 南突堤    L=23.1m
 突堤本体工 L=18.3m
 突堤上部工 L=18.1m
 突堤胸壁工 L=18.1m
 天端被覆工 (t=75p) A=104u
       (t=50p) A=170u
工期:平成21年3月17日〜平成21年9月30日


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