建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2010年9月号〉

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地域開放・コミュニティを備えた“学び舎”づくり

―― 地場産「カラマツ材」活用で温かみある校舎

京極町 京極中学校不適格改築工事


▲新校舎より北側を眺める


 秀峰“羊蹄山”を一望する京極町は緑豊かな自然に恵まれ、建設中の「京極中学校」周辺地域は東・南側が住宅地、北側には「町民の森」が隣接し、敷地に近隣した町民体育館・プール施設やパークゴルフ場などがあり、多くの住民がスポーツに親しみ集まるエリアとなっている。
 同校の建築工事基本設計は「改築の目的と意義」として、
1、現在のカリキュラム対応した、機能的な学校施設
2、耐震性能を向上させる、校舎、体育館のいずれも、法令上要求される耐震性能を見たし、子どもにとって安全性の高い施設とする。あわせて災害時における緊急避難所としての機能を持たせる。
3、建物で消費されるエネルギー、CO2を削減として自然エネルギーの活用、具体的には。
 暖房エネルギー:外断熱とし、建物の断熱性能を向上させ、躯体寿命を高める。
 照明エネルギー:自然光を取り入れた明るい環境とし、人工照明を削減する。
 換気エネルギー:季節風を利用した自然通風を取り入れることで、暑さ対策をする。
 施設の利用形態にふさわしいエネルギー(電気・灯油・ガスなど)を選択する。
4、地場産材の積極活用を図る。地場の良質のカラマツ材などを活用、地元の素材をふんだんに使った“まちの新しいシンボル”となることを目指す。
5、地域に親しまれる学び舎に。地域開放、地域コミュニティの拠点になるような親しみのある空間を作る。また、防犯に配慮する一方、施設のバリアフリー化にも配慮し、誰でも気軽に入りやすい学校にする。


施設概要
場  所: 北海道虻田郡京極町字三崎91-3
構  造: 1階 鉄筋コンクリート造
校舎延べ床面積:2,291.20u
置体延べ床面積:1,051.25u
主な施設:
 音楽室、理科室、技術室、美術室、調理室、被服室、特別活動室、視聴覚室、図書室、
 多目的スペース、普通教室、特別支援室、保健室、職員室他、PC室 他



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