建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2010年8月号〉

ZOOM UP

活気あふれる「夢の浮島」地域活性目指し“多目的総合交流施設”建設

―― 産業振興や住民福祉、地域防災拠点にも機能発揮

北海道 利尻富士町 総合交流促進施設整備事業


▲利尻富士町 総合交流促進施設 完成予想図


 利尻富士町は、稚内市より西方52qの日本海に位置する離島、利尻島の北東部を占め、秀峰利尻山(1721m)の南西を背にして利尻町と接し、東南は利尻水道を挟んで天塩山脈と相対し、北西は19qを隔て礼文島がある。
 昭和49年に「利尻・礼文・サロベツ国立公園」の指定を受けて以来“夢の浮島”として、また、特産“利尻昆布”とともに全国的に有名になった。
 優れた自然景観・眺望で多くの観光客を魅了し、離島ブームや登山ブームもあり訪れる人との交流も盛んとなった。しかし、近年の観光指向・旅行形態や目的の多様化など大きな変化の中で交流人口が減少をたどっている。また、日常の島民生活における多種多様な社会的需要に対処するため、多目的機能を持った離島振興のため拠点となる施設建設が強く求められていた。
 このため、利尻富士町は産業振興活性化、社会教育の充実、生活改善の推進、保健福祉の増進、生活利便の確保等、住民活動を展開するとともに、訪れる人(観光客等)が安全で安心して利用できる施設とし、さらに地域防災拠点施設としての機能をもち、多目的利用ができる総合交流促進施設を建設する。施設建設は地域活性化に向け大きな期待が寄せられている。
 建設場所は、利尻島交通の拠点である鴛泊市街地の中心に位置し、前面は碧い海と礼文島を望み、背面には秀峰利尻富士の自然美が眺望できる環境的に優れた場所である。


建物概要
建設地:利尻郡利尻富士町鴛泊字栄町119-1及び119-3
工期:平成22年3月22日〜平成23年2月28日
敷地面積:5,493.66u
延床面積:1,803.69u
構造:鉄筋コンクリート 2階建


HOME