建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2010年7月号〉

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安心で安全な“多世代交流型まちなか居住の実現”

―― 団地集会所を拠点に居住者・地域のふれあい目指す

北海道建設部 美唄市道営住宅新築(であえ〜る中央公園団地A棟)


▲美唄市道営住宅(であえ〜る中央公園団地A棟)パース正面


▲美唄市道営住宅(であえ〜る中央公園団地A棟)パース背面

 北海道建設部は、美唄市の中心市街地、JR美唄駅から美唄市役所につながる中央通に面した利便性に富んだ地域に道営住宅(であえ〜る中央公園団地)建設を進めている。
 建設にあたり、“美唄のまちの顔にふさわしい、多世代交流型まちなか居住の実現”を基本に整備事業を進める。整備にあたりハード編として@「都市」への配慮A「景観」への配慮B「環境」への配慮をかかげている。ソフト編として@高齢者世帯に対して「シルバーハウジング」を展開する住戸を設けるとともに団地集会所を活用し介護予防活動の実施。A子育て世代に対しては、子育てに配慮し可変性を取り入れた「子育て支援住戸」を設けるほか集会所での子育て交流を実施する。B様々な交流の創出については、高齢者・子育て・一般世帯による多世代交流などを促進する。
住戸計画
 「北海道営住宅設計指針」に示された「外断熱・廊下型・壁式構造」の基準平面を基本とし、ユニバーサルデザインによる、在宅介護にも配慮し暮らしやすい部屋の広さと、移動しやすく使いやすさも確保している。また、シルバー住戸には緊急通報システムを採用している。
 安心で安全な居住空間と多世代がふれあう団地形成と地域活性に向け工事が進められている。



住棟計画
構   成:住棟は5階建て片廊下タイプとし上下階の音によるトラブルをさけるため全階同じ住戸構成を基本としている。
      シルバー住戸はエレベーターに近い位置に配置。
階   段:建築基準法上必要最小限の2階段とする。
E    V:設置場所は平等な位置である中央部に設ける。
出 入 り 口:中央部南北通り抜けとなるメインエントランスと東西端部のサブエントランスを設ける。
集会所計画:住棟組込型を採用し最も歩行者動線が集中する1階中央部に設ける。
      また、地域開放にも対応するとともに、多様な活動を想定し、多目的便所と台所を併用したフレキシブルな空間とする。
景 観 計 画:住棟を大きく二つに分け、長大な壁による圧迫感を軽減するために門型フレームを採用した。





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