建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2010年4月号〉

TOPICS

砂防工事施工に対する安全対策、創意工夫の実践報告

――管理技術研究論文・最優秀賞に吉岡氏、優秀賞に林氏

第9回北海道砂防工事安全対策協議会総会・北海道砂防工事安全施工管理技術研究発表会


▲研究発表会場

 北海道砂防工事安全対策協議会第9回総会と北海道砂防工事安全施工管理技術発表会が2月22日午後、札幌サンプラザで開催された。
 総会では、金子正之会長(中山組専務)があいさつに立ち、「安全協議会として安全施工管理技術発表会など様々な活動を通し、情報交換を進め工事の安全、現場の安全を発注側・受注側が考えていきたい」と協議会の主旨を強調するとともに、入札制度に砂防技術部門も評価基準として高め、施工管理技術発表会をプラス効果にしていきたいと述べた。
 続いて、事務局・小松俊一氏(田端本堂カンパニー常務)より平成20年度活動報告、決算報告、21年度活動計画、予算(案)が一括提案がなされ全て承認、採択された。
 その後、同会場で北海道砂防工事安全施工管理技術発表会が行われた。
 最初に特別講演として、厚労省・北海道労働局安全課地方産業安全専門官、高倉法夫氏が「労働災害防止について」と題して主に平成21年度の建設業における労働災害の現状報告。冬場の事故防止に向けた一層の取り組み強化を要請した。

▲金子会長より受賞した林氏(写真左)、吉岡氏(写真右)に表彰状が手渡された

 続いて研究発表に入り論文応募6作品の内、当日発表は2作品@旭川開発建設部・美瑛川第1号えん堤改築外工事:林貴史現場代理人(タカハタ建設)A旭川開発建設部・美瑛川河道掘削外工事:吉岡勝現場代理人(新谷建設)となった。両氏より砂防工事に対する安全施工及び現場周辺への安全対策等の取り組み活動が報告され、最終審査で吉岡勝氏が最優秀賞、林貴史氏が優秀賞を受賞した。
 最後に室蘭開発建設部・苫小牧河川事務所長巖倉啓子氏が講演、平成20年岩手・宮城内陸地震災害での国交省の対応・対策状況や普賢岳噴火・火砕流発生による災害対策と課題など事例をもとに報告がされた。さらに、防災対策は地震・火山噴火だけではなく最近多発する集中豪雨にも備えた土砂災害防止対策の重要性を訴えた。また、災害発生時の初動対策では防災工事実践のプロである地元業者協力が必要。事例をもとに防災対策にコンクリートが必要な個所があることも強調した。


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