建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2010年2月号〉

寄稿

一般国道229号積丹町余別トンネル工事

小樽開発建設部

田中・堀口特定建設工事共同企業体 所長 藤瀬 慈浩














▲空中写真

 余別トンネル周辺の地形は、海岸に沿って斜度70度以上の急峻な斜面があり、オーバーハングを呈する不安定な箇所が認められる。この急峻な斜面が凸状地形をなして、岬地形が形成され、また斜面の頂上部には海岸段丘の平坦面が分布している。
 この区間は自然災害の影響を受けやすいため、災害危険箇所を回避し、安全で円滑な交通を確保するための事業として、1日も早い工事の完成が望まれています。
 本工事は延長360m、内空断面積約65uのトンネル工事であり、掘削方式は機械掘削で、掘進は終点から起点に向かって行います。
 地質は、トンネル一般部は、全体に亀裂が発達する凝灰角礫岩が主体で、部分的に安山岩を挟んでおり、それぞれの層が交互に出現します。また坑口部は崖錐堆積物が分布しており、また土被りが小さいため、地山の挙動には留意する必要があります。
 1月末から掘削作業を行い、終点坑口部は補助工法を採用しながら掘削を進める予定でおりますが、一般部においても発注者と連携を図り、変化にあった早急の対応・工法の選定をしながら安全に工事を進め、貫通させたいと思っております。

▲一般図





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