建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2010年2月号〉

年頭所感

農業基盤整備で「農業王国十勝」の生産性向上を推進

国土交通省 北海道開発局 帯広開発建設部 部長 鎌田 貢次



 新年あけましておめでとうございます。
 昨年を振り返りますと、台風や地震、津波といった大きな自然災害はなかったものの、長雨による畑作物への大きな被害が発生しました。十勝管内の景気は「持ち直している。」との判断のようですが、農業経営や地域経済に与える影響を危惧しているところです。
 帯広開発建設部としましては、昨年から本格的にスタートした「地球環境時代を先導する新たな北海道総合開発計画」及びその地域版として十勝支庁や関係市町村等と連携して取り組む「地域づくりの方向」に沿って、各種事業を実施しています。
 「グローバルな競争力ある自立的安定経済の実現」のために、『農業王国十勝』の効率的で安定した生産性を維持・向上させるとともに、安全で高品質な農産物の生産に資するため、引き続き、排水改良やかんがい施設の整備、ほ場の大型化と農地の集積などを進めています。
 大津漁港においては、年間を通して安全な漁業活動を確保し、水産物の安定供給を図るための施設整備を進めています。
 「魅力と活力ある北国の地域づくり・まちづくり」のために、わが村は美しく−北海道運動、シーニックバイウェイ北海道、北海道マリンビジョン21などの活動を、地元の自治体、経済団体や活動団体等と連携・協働して進めています。
 「内外の交流を支えるネットワークとモビリティの向上」のために、昨年11月に供用した北海道横断自動車道本別IC〜浦幌IC間に続く区間や、帯広・広尾自動車道などの高速交通ネットワークの整備を図っています。
 また、十勝港においては、道内最大級の飼料コンビナートの平成23年本格操業に向け、貨物船の大型化及び貨物需要の増大に対応し、物流の効率化を図るための多目的国際ターミナルの整備を進めています。
 「安全・安心な国土づくり」では、十勝川の掘削や築堤整備及び水防拠点等の整備、砂防事業を進め、洪水などによる災害の低減や地域防災力の向上を図っています。
 また、安全で安心な道路交通を確保するため、道路の維持、修繕、防災や交通安全事業を進めています。
 これら事業を進めるに当たっては、「地球環境時代を先導し自然と共生する持続可能な地域社会の形成」のため、環境に配慮した技術の活用するなど良好な自然環境の保全に努めてまいります。
 これからも組織としての基本であるコンプライアンスをしっかりと保持し、地域の皆様との信頼関係を構築しながら、質の高い社会資本整備を進める所存です。
 最後になりますが、本年が皆様にとって、より良い年でありますことをお祈り申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。



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