建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2010年2月号〉

年頭所感

黒松内新道開通で地域医療・経済活性化に寄与

国土交通省 北海道開発局 小樽開発建設部 部長 小町谷 信彦



 新年明けましておめでとうございます。
 皆様におかれましては輝かしい新春を迎えられましたことと、心からお慶び申し上げます。
   また、日頃から小樽開発建設部の事業の推進につきまして、特段の御支援と御協力をいただき、厚く御礼申し上げます。新年におきましても、昨年と変わらぬ御支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
 さて、北海道の景気が依然として低迷しているなか、後志管内につきましても、総じて厳しい状況下にあります。一方、当部事業の関係ではありますが、昨年11月に一般国道5号黒松内新道が開通し、新たに北海道縦貫自動車道と後志地域が直結したことにより、後志地域と函館・八雲方面や室蘭・伊達方面との高速ネットワークが形成され、地域医療や日常生活等地域経済活性化に寄与するものと期待されています。
 今年度の事業を部門別に見ますと、道路整備事業では、「安心・安全な道づくり」を推進するため、一般国道229号を中心とした防災対策事業、276号岩内共和道路の整備、及び交通安全対策・災害防除等を推進して参りました。治水事業では、尻別川において、洪水から流域住民の生命財産を守るため、河道等の整備を進めるとともに、羊蹄山を背景とした雄大で美しい自然環境を良好な状態で次世代に引き継ぐようその保全に努めて参りました。港湾整備事業では、物流ネットワークの強化などのため、小樽港・石狩湾新港・岩内港の各港湾で防波堤整備等を推進して参りました。農業農村整備事業では、更なる生産性向上により食糧供給力の強化を図る観点などから、国営農地再編整備事業「真狩地区」の農地再編整備を推進して参りました。水産基盤整備事業では、力強い産地づくりを推進するため、古平・美国・寿都・余別の各漁港で防波堤等の外郭施設の整備等を推進して参りました。
 今年は、これらの事業を着実に実施するとともに、品質の確保、コスト縮減、新技術の活用、地域との連携等を念頭に、魅力ある地域づくりへ向け効率的かつ効果的に社会資本の整備に取り組んでいきます。また、平成20年度にスタートした「地球環境時代を先導する新たな北海道総合開発計画」が掲げる目標の実現を目指して、小樽開発建設部といたしましても、引き続き平成22年度も、「後志地域づくり連携会議」等で地域と意見交換を重ね、地域との連携に一層努めていく所存です。そして、これらを進めることと合わせ、北海道開発局内部統制及びコンプライアンス強化計画に基づき、入札談合の根絶等に取り組むとともに、職員の意識改革について全力で取り組み、皆様からの信頼に応えるよう、その使命、役割を果たしていきたいと考えておりますので、今後とも開発行政に対するより一層の御支援をお願い申し上げます。
 本年が、皆様にとりまして実り多い一年になりますことを御祈念申し上げ、年頭の御挨拶とさせていただきます。



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