建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2009年9月号〉

ZOOM UP

次世代育成支援目指し子どもセンターの建設

――3施設一体(保育所・子育て支援・児童館)で最大機能発揮

壮瞥町 (仮称)そうべつ子どもセンター整備事業


▲(仮称)そうべつ子どもセンター パース

 少子化の進行や子育て環境は大きく変化していることから、壮瞥町は平成17年3月「そうべつ次世代育成支援行動計画」を策定し、この計画により「子どもの健やかに生まれ育つ環境づくり」をめざし、(仮称)そうべつ子どもセンターの建築が進められている。
 この施設は、
・多様な保育サービスと適切な集団保育が行えるよう、保育所に幼稚園機能を付加した「認定子ども園」
・子育て支援の中核を担う「子育て支援センター」
・放課後に児童が集い遊べる「児童館(学童保育)」の機能を併せ持つ総合的な施設として整備し、地域住民からも大きな期待が寄せられている。

施設の効率化・利便性を図る
 職員室は3施設の全職員の執務室として共用・円滑な運営を図る。多目的ホールは玄関ホールの先にランチスペース・コーナー保育・イベントなどに使用の空間をつくる。保育所遊戯室は遊び、イベント、発表会、午睡などに対応する。児童館遊戯室は移動間仕切で集会室と分割使用を可能にし、隣接の子育て支援ホールとして集会室利用ができる。図書館・創作活動室は普段は一体で使用し、同時使用の場合は中間に移動間仕切で分割使用を可能にした。トイレは児童館、子育て支援センター利用者と職員用の共用トイレとした。保育所園児便所は保育室に近く、また外からも利用可能な配置とした。
 一方、施設の安全管理面、効率面を考慮し、職員室を建物の中心に置くことで、玄関、多目的ホール、遊戯室と外部駐車場も見渡せる配置としたことでスムーズな対応も可能になる。さらに、保育所には廊下はなく(児童館のみ必要最小限の設置)各部屋は遊戯室を中心に集約配置され管理しやすい建物となる。




施設概要
構  造:鉄筋コンクリート造
敷地面積:10,414.00u
建築面積:1,631.70u
延床面積:1,470.27u(PH12.00u除く)
保 育 所:保育室(3・4・5歳児)、未満児室(乳児・ほふく・2歳児)、遊戯室、多目的ホール、調理室、園児便所
●子育て支援センター(相談室・支援ホール)
児 童 館:児童クラブ室、図書館・創作活動室、遊戯室・集会所
供  用:職員室、トイレ、電気室・機械室、倉庫(外部利用)
主な設備:暖房方式は熱源=電気、器具=パネルヒーター、床暖房(保育所多目的ホール・遊戯室)
●設計・監理 株式会社 ドーコン


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