建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2009年8月号〉

ZOOM UP

機能性に富んだ特別教室や生徒の交流・憩いの場設置

――防犯性・安全性を考慮し管理諸室は1階に

札幌市 平岸西小学校改築工事


▲平岸西小学校 パース

 平岸西小学校は精進川の東側にある高台に位置し、精進河畔公園に近隣した住宅地の中にある。敷地は小学校としては狭小な、約100m×100mの正方形に近い形状で四方は市道・住宅に囲まれている。
 校舎配置計画では、既存校舎とほぼ同じ位置に新校舎を改築するが敷地が狭小のため、屋内運動場棟は同時に改築が出来ず、新校舎は既存の屋内運動場棟と仮に接続する。本工事終了後、仮設校舎の解体を行い、跡地に新屋内運動場棟を建設し今回の新校舎と接続させる予定。 
 教室等の配置は、普通教室群を日照条件の良い南側に学年単位で配置。また、ワークスペースを併用し、学年毎の授業などに柔軟に対応出来るようにする。
 さらに、児童の動線が集まる水飲み場横に、児童の溜まり場、憩いの場として利用できる小スペース“デン”を配置した。各階毎にプランを変える事で6年間の学校生活に変化を与えている。管理諸室は1階に配置し特に職員室から昇降口・グラウンドが見渡せるよう、防犯性・安全性を考慮している。
 その他、外断熱工法の採用で、コンクリートの耐久性と建物の寿命を延ばすと共に室内温度差を少なくし室内環境の向上を図る。障がい者への配慮としてエレベーター及び車椅子用便所を設置する。さらに、揮発性有機化合物等による室内の空気汚染対策は建築建材の選定や機械換気などで対応する。



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