寄稿
▲道道余市赤井川線 道路改良(冷水トンネル)工事 |
私たち大林・札建特定建設工事共同企業体は、北海道小樽土木現業所が計画した道道余市赤井川線「冷水トンネル」の施工を担当しています。この路線は余市町と赤井川村を結ぶ幹線道路で、地域住民の通勤、通学や余市町の果樹園や赤井川村のキロロリゾートなどへの観光ルートとして利用されていますが、冷水峠は、最小半径R=25m、最急勾配I=7.6%の急カーブが連続と急勾配する交通の難所となっていました。特に、平成20年度に倶知安町にアクセスする国道393号赤井川道路が開通したことで、この道道余市赤井川線の交通量の増加が見込まれるとのことです。
そのため道路管理者である小樽土木現業所によって2,550m区間の改良事業に着手され、その一部としてこの冷水トンネルが計画されたものです。
トンネルの規模は延長1,281m、うちトンネル部は1,260m、坑門21mで、仕上げ径は4.55m、車道の幅員は6.0mで、路肩は両サイドに各0.5m、監査歩廊として0.75mが確保されます。線形は緩やかなS字型で、カルデラ外輪山の下を抜ける形で短絡します。工期は20年10月に着工し、23年11月の完成予定で、赤井川村側から施工を進めています。
工事カ所の地質は崖錐堆積物、上部・下部火山破屑岩、上部・下部安山岩溶岩となっているので、掘削に当たってはNATM機械掘削によるショートベンチカット工法と、補助工法としてAGF(長尺鋼管先受工法)を採用し、支保工のタイプはDT-b.DU.E.坑口としています。施工においては、道路利用者や周辺環境に十分に配慮しながら進めています。
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