建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2009年4月号〉

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札幌市の副都心、下野幌団地E棟新築工事に着手

――今年度は3棟110戸を建設

札幌市・都市局 公営住宅(下野幌団地建替E-1、2、6号棟)新築工事


▲下野幌団地 E-1、2、6号棟

 札幌市の下野幌団地は高度成長期の昭和40年〜47年に建設され、全体敷地面積約22.4ha、9ブロック、103棟、管理戸数3,273戸となっている。JR新札幌駅や地下鉄に近く利便性が高いが、大部分の住戸が狭小、浴室未設置であり、また高齢化が進んでいる割にエレベーターが無いなど、居住水準が低いことから平成8年3月に策定した「公共賃貸住宅総合再生事業 札幌市再生マスタープラン」の中で早期に推進すべき団地として位置づけられた。平成10年3月に「下野幌団地建替基本構想・基本計画」を策定した。
 建替基本計画に基づき平成12年度から平成25年度にかけ順次実施し、高層化により全43棟、総戸数2,949戸の団地に生まれ変わる予定。平成12年度から19年度にかけて23棟1,377戸の建設に着工し22棟1,287戸が竣工した。(そのうち1棟、90戸は平成21年10月末の完成予定)今年度(平成20年度)は3棟110戸の建設を行う。
 施設計画では、周辺からの利用しやすいオープンスペースの確保や周辺住宅の日照時間を考慮した住棟配置をしている。施設は身体障がい者・バリアフリー対策として敷地内通路や住棟内共用部分に誘導ブロックを設置、各住戸玄関ホールに折りたたみ式いすの設置、共用部全てと住戸内各所に手すりの設置、さらに、各玄関部の床は滑りにくい仕上げとするなどの配慮をしている。
 建物は、外断熱工法を採用し、建物の長命寿化や耐久性を図る。外断熱仕様として、妻面:乾式外断熱工法、バルコニー面:温式外断熱工法、屋上:外断熱露出工法とする。
 その他、直結加圧給水方式採用、ポンプ室を設置。暖房給湯はガスTES方式を採用。機械室レスエレベーター(9人用)を設備する。


▲札幌市公営住宅(下野幌団地 E-1、2、6号棟)新築工事に貢献します
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