建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2009年3月号〉

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運輸会社らの要望に応え苫小牧港東港に共同倉庫を建設

――遠かった西港への長距離輸送から解放

苫小牧開発株式会社 苫小牧港東港共同倉庫

▲上・東側、下・南側 立面図
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 苫小牧地域では、環境リサイクル、資源エネルギー、物流などを中心とした産業集積の取り組みが進められており、その地域計画の一環として、苫小牧港開発(株)は共同倉庫の建設を東港で進めている。
 これまで西港にあった国際コンテナターミナルは、昨年8月に東港へ移転した。ところが、東港には倉庫が無いため、コンテナ貨物の保管には20qも離れた西港の倉庫まで運搬することが必要で、多大な輸送コストと手間を強いられている。
 このため、苫小牧栗林運輸(株)、苫小牧埠頭(株)、ナラサキスタックス(株)など市内港運会社の要請により、共同倉庫を東港に建設することになった。これによって、運送にかかる時間と多大なコストを削減することが可能となる。同時に、東港周辺地域への企業立地の呼び水として関心度が高まることも期待される。
 この事業実施に当たっては、企業立地促進法に基づく経済産業省の補助制度が適用された。地域が主体となった、計画的な企業立地などによる産業集積の取り組みを支援する制度で、この共同倉庫建設については建設事業費の50%が補助されている。


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