建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2009年1月号〉

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西部地区の消防・救急活動の拠点に

――広報展示スペースを利用、市民への防災呼びかけ

苫小牧市 消防署錦岡出張所改築事業


▲消防署錦岡出張所 完成予想図

 消防署錦岡出張所の現庁舎は、昭和48年建設で34年を経過し、消防車輛の大型化、業務量の増大による庁舎の狭隘化、さらに建物の老朽化が進んでいる。また、西部地区からの長年の強い要望を受け、市内5台目の救急車の配備を進める中で現庁舎では対応が困難なことから、大規模な改築が必要となった。
 建設場所は現庁舎の南側、旧公民館跡地へ移転し改築を進める。現在地より広い敷地を利用した、消防団員の訓練の充実、消防活動技術向上が期待できる。 
 新庁舎は、西部地区の消防・救急活動の拠点として機能すべき施設となるため耐震強度を一般建物の1.5倍を確保し、必要不可欠な非常電源装置を設置した建物とする。
 玄関ホールは広報展示スペースとして利用出来る広さを確保し、防火広報用懸垂幕整備、防災避難所用品倉庫を兼ね備える、さらに分団室兼研修室の利用など、市民に対しての防火防災思想及び応急手当普及活動を実施できる施設とし、地域住民サービスの向上を図る。
 出張所の消防体制は、消防車2台、救急車1台、査察車1台、さらに苫小牧市消防団錦岡分団所有の消防ポンプ車1台の合計5台は配置される。消防職員は常時の勤務者が4名から7名となる。
 20年度から2ヶ年計画の新消防庁舎建設事業は地域住民の安心・安全な暮らしを守る拠点として大きな期待が寄せられている。

建設概要
建築場所:苫小牧市青雲町1丁目23番地7他
構  造:鉄筋コンクリート造2階建
建築面積:全体1,063.08u
床 面 積:1階 539.124u、2階 523.960u 
高  さ:9.7m
基  礎:鉄筋コンクリート 
外  壁:コンクリート打放しの上 複層塗材E、コンクリート打放しの上 磁器質45二丁掛タイル
屋  根:アスファルト噴出防水(絶縁工法)の上 トップコート仕上げ
内  装:床  ビニール床シート、コンクリート塗装
     壁  ビニールクロス及びALC板貼他 
     天井 コンクリート塗装、石膏ボード貼他


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