建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2008年11月号〉

ZOOM UP

基本は「ふれあい」人・自然環境・地域がつながる複合施設

旭川市 (仮称)いきいきセンター神楽・神楽保育所複合施設新築


▲(仮称)いきいきセンター神楽・神楽保育所複合施設 パース

 旭川市は、福祉センターと保育所を合わせた複合施設の新築を進めている。
 施設建設に至る経緯は、旧神楽福祉センターは、昭和45年に建設され多くの市民が憩いの場として利用されてきたが、隣接の旭川開発建設部旭川道路事務所の敷地及び建築物が昭和通道路整備事業の支障となり、移転先が当センター敷地であったことから現在地からの移転の必要が生じた。これに合わせて、昭和42年に建設され老朽化している神楽保育園を複合化し新たな施設として建設するもの。

▲(仮称)いきいきセンター神楽・神楽保育所複合施設 1階平面図
クリックすると拡大したものが開きます。

 複合施設建設にあたり<高齢者と子供と地域住民が集いふれあいのある施設をめざして>を基本に@人々がふれあう世代間交流スペースの配置A自然環境とふれあう周辺眺望クリスタルパークの利用B地域とふれあう屋外多目的広場の配置―など、人・自然・地域の「ふれあい」を強調した施設を目指す。
 敷地内通路は有効幅1.5m確保し、車椅子使用者をはじめ高齢者・園児の通行の安全に配慮した。
 施設内の各部屋の出入り口は利用のし易い引き戸を基本とし、廊下やトイレ・浴室などは手すりを設置し、段差の解消と合わせて安全面に配慮している。
 いきいきセンター及び保育所それぞれに多用途トイレを設置し利便性に考慮すると共に、いきいきセンター側はオストメイト対応とし、この設備が必要な方々が安心して利用できる施設としている。
 また、いきいきセンターと保育所の中間領域に利用者動線の緩衝帯として多目的広場を配置し、高齢者と園児が交流を図り賑わいと、人に優しい施設空間を形成する。
 工事期間は、本工事の完成は平成21年3月を予定。その後、屋外整備工事関係を終え9月からの供用開始を予定している。


=施設概要=
構造・階数:鉄筋コンクリート造 平家
主 要 室:(A)工事:多目的ホール3、研修室2、音楽室、和室、ロビー、浴室、事務室、管理諸室
      (B)工事:保育室4、一時保育室、多目的室、乳児・ほふく室、調理室、相談職員室、管理諸室

HOME