建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2008年10月号〉

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知的財産を北海道発のビジネスに変える北大ビジネス・スプリング

――新規ビジネスをサポートする産学官連携型インキュベーション施設

中小企業基盤整備機構　北大ビジネス・スプリング

▲北大ビジネス・スプリング

　独立行政法人・中小企業基盤整備機構（中小機構）北海道支部は、北海道大学連携型インキュベータ「北大ビジネス・スプリング」の建設を進めている。
　産学官が連携して、新規ビジネスを開拓するための公的賃貸施設で、北大をはじめ、大学・研究機関が持つ知的資源を有効活用し、同機構と北海道、札幌市などが一体となって、起業、実用化、マーケティング、販路拡大など入居する企業に対して新規ビジネスへの参入をサポートする。
　そのため、施設にはインキュベーション・マネージャー（IM）が常駐し、機構が提供する支援事業や自治体や大学・研究機関が持つ情報の提供など、いつでも多角的に支援できる体制で、ビジネスプランの作成やセミナー開催、各種交流会による人的ネットワーク拡大、さらにはビジネスマッチングのサポートに至るまで、幅広くかつ深く企業活動をバックアップしていく。
　施設は全室が24時間対応のウェットラボ（オフィスとしても利用可能）で、共用会議室、商談室、リフレッシュコーナー、ユーティリティを完備。
　新規事業を模索する個人やベンチャー企業、転業や新分野への参入を検討する中小企業のほか、自らの 研究成果をビジネスとして確立しようと考える研究者、学生、大学発ベンチャーなどにとっては心強い拠点施設となる。
　入居者の募集は今年の10月頃、施設のオープンは今年の12月頃を予定している。