建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2008年10月号〉

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幼児教育の中核施設として役割を担う

――幼・保一体化と子育て支援の拠点に

北海道遠別町　認定こども園「遠別町幼児センター」

　遠別町は、幼保一体化の整備事業として遠別小学校敷地内に認定こども園「遠別町幼児センター」の建設を進めている。
　同町の幼稚園、保育園の現状は近年の少子化により園児数の激少や施設の老朽化から、幼・保一体化した施設整備と乳幼児からの教育及び子育て支援等を組み込んだ総合的な子育て支援拠点として整備を図ることになった。
　幼児センター建設地は遠別小学校の敷地内に配置し、給食は学校給食センターと廊下で接続され効率よく直接搬入出来るなど利便性を配慮した。
　施設内の、保育室（2歳児〜5歳児）については、採光の良い南側に配置。ほふく室、保育室（2歳児）は、静寂を保つため保育室（3歳児〜5歳児）と分離させている。遊戯室は、それぞれの保育室に近い中央部に配置して、玄関前の中央部に位置した事務室より全ての保育室、遊戯室を見渡せる配置としている。
　また、子育て支援センターは使用勝手上、正面玄関に近い場所に、学童保育室は独立玄関を設け、小学校に近い場所に配置するなど様々な面に配慮された施設となっている。さらに、暖房面で清浄に配慮しメンテナンスフリーの電気床暖房とした。内装の仕上げ材は、床、腰壁に木質系を多く使用している。
　一方、屋外施設は保育室南側を広場として砂場、泥場を設ける。遊具は極力現有施設を移設することにしている。広場には各保育室に設けるテラスより出ることができるようにした。
　同施設は、幼児教育の中核施設としての役割と町民の子育て施設としても大きな期待が寄せられている。