建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2008年10月号〉

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皆勤賞で稼働した里塚斎場がいよいよ大改修に着手

――改修後は再び20年間の皆勤賞へ

札幌市 里塚斎場大規模改修工事


▲外観(工事前)
 札幌市は、里塚斎場と山口斎場の2ヶ所において、市民の火葬需要に対応してきた。火葬件数の将来予想を踏まえ、今後とも里塚斎場と山口斎場の2ケ所体制で市民の火葬需要に対応する計画だが、老朽化のため、大規模改修を進めており、改修後20年間は休場を伴う修繕を必要とせず、今までと同様に稼動できる施設にすることを基本方針としている。

▲設備撤去後(1月) ▲防炎垂壁設置(3月) ▲火葬棟足場撤去後(6月)

 特に「里塚斎場」は、昭和59年7月の開場以来、火葬を中断するような大きな故障は一度も無く、それだけ施設としての機能と耐久性が優れていたことになるが、反面では友引などの定休日以外は休場できず、大規模な補修・整備が行えなかったことから、建物、設備、火葬炉の老朽化が進み、故障も傾発するようになり、限界を迎えていた。このため、建物、機械設備、電気設備、火葬炉について、いよいよ大規模な改修を行うこととなった。

▲配置図
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 改修に当たっては、改修後の20年間は休場を伴う修繕の必要がないよう、万全の更新を行うのはもちろん、今後さらに施設利用者の高齢化が進むと想定されることから、併せて、建物そのものを高齢者に配慮、対応した施設へ改修をすることにしている。
 改修の範囲としては、建物については外壁、屋上防水及び内部仕上げ等の改修、機械設備は空調設備、衛生設備とも全面更新、電気設備は受変電設備、電灯・弱電設備とも全面更新、火葬炉は劣化が著しいことから全面更新となる。
 具体的には、火葬炉・設備機器の更新に伴う内部改修、屋上防水改修、外壁・内壁タイル補修、WCの更新、特別控室の改修、待合棟エレベーター新設、お帰り口進入路拡幅・庇かさ上げ、正面庇拡大などで、これにより会葬者控室の和洋折衷化、新たにエレベーターを設置、多目的トイレの設置、玄関前のひさしの拡大で雨や雪にあたらないなど、機能が大幅にレベルアップし、利用者の利便性が向上することとなる。






























里塚斎場大規模改修工事に貢献します
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