建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2008年9月号〉

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生活環境を最重点に配慮、周辺施設にも恵まれた団地

【特集】室蘭市 舟見町団地公営住宅


▲舟見町団地市営住宅

 室蘭市は、現在、市内で一番古い市営住宅の舟見町団地建替事業を、平成18年から平成24年にかけて進めている。団地規模といたしましては、既存10棟136戸を6棟131戸への建替計画であり、建設→入居者移転→解体→建設を繰り返し、今年度は2棟目を建設中である。
 同団地の周辺状況は、室蘭港の開港によって街がつくられ、海運や商業を中心として発展した中央地区に位置し、付近には、市役所等の官公庁・市立病院・図書館・文化センター等があり居住環境に恵まれている。
 現在建設中の敷地は、3辺(東、南、北)市道に面しているが、東側以外は高低差があるため、共用玄関については、アプローチしやすい東側としている。また、駐車場の入口はメインアプローチとは別に設け、歩行者と車の動線を分離するように計画している。なお、西側の1棟目隣接地には、3m程度の高低差がある。
 住棟配置では、住戸を南側と西側に配置したL型の5階建、片廊下型を採用し、住棟中心にエレベーターを設置している。西側については、隣地と3mの高低差があり、日照が乏しいため、1階部分は各戸トランクルーム、共用物置、自転車置場を配置し、2階から住戸としている。
 建物については、平成14年度に公営住宅法整備基準が改正されたため、日本住宅性能評価基準に基づき、設計及び建設を行っている。
 性能評価基準としては、構造、火災時の安全、劣化の軽減、維持管理への配慮、温熱環境、空気環境、光・視環境、音環境、高齢者等への配慮等が要求されており、共同住宅としての質の向上を図りつつ、構造・設備計画・低廉な材料・最小限の階高の設定・工法の選択によるコスト縮減に勤め、誰もが安心・安全で快適な生活を送ることを基本理念に建設を進める。

平成20年度舟見町団地公営住宅建替建築主体工事 建物概要
建築位置: 室蘭市舟見町1丁目23番地1の内
構  造: 鉄筋コンクリート造 5階建
建築面積: 全体  517.79u
床 面 積: 1階  458.58u
       2階  455.65u
       3階  455.65u
       4階  455.65u
       5階  455.65u
       合計  2,281.18u
戸  数: 1LDK  8戸
      2LDK 15戸
      3LDK  4戸
      全体  27戸
高  さ: 15.57m
基  礎: 鉄筋コンクリート造
      節付PHC杭 101本の内 48本
外  壁: アクリルタイル吹付
      一部コンクリート打放し補修の上疎水材塗布
屋  根: 改質常温アスファルト防水
内  装: 床  フローリング貼他
      壁  化粧石膏ボード貼他
      天井 化粧石膏ボード貼他
平成20年度舟見町団地公営住宅建替工事に貢献します
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