建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2008年9月号〉

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将来を見据え多様な学習形態に対応、各階に多目的スペースも設置

――室蘭市で最初の統合小学校を建築

【特集】室蘭市 旭ヶ丘小学校


▲室蘭市立旭ヶ丘小学校

 現在、室蘭市では20の小学校、11の中学校を管理・運営している。
 しかしながら、昭和60年前後から急激な人口の減少や少子化の影響、また校舎の老朽化が著しい事から、新しい学校施設整備の必要性が高まってきたことから、同市では平成6年4月に、小中学校適正配置の在り方について審議を行う『室蘭市小中学校適正配置審議会』が設置され、第一期適正配置計画において、すでに3校の統合新設校の整備が完了された。
 今回は、平成17年3月策定した、第二期適正配置計画にもとづく最初の統合学校として、旭ヶ丘小学校建設工事が平成22年4月開校を目指し、建設するものです。
 建設にあたっては、普通教室14室・特別支援教室2室で、全室南面採光とし、校舎の中心にライトコート(光庭)を設け、自然採光を十分に採り入れて温かみのある雰囲気造りをもたせている。
 また、ゆとりある空間造りや、多様な学習形態への対応のため各階ごとに多目的スペースを設置し、廊下とは空間の一体性を保ちながらも家具等で柔らかく区画し、学年の垣根を越えた交流ができる空間構成とし、将来の統合や30人学級による教室の増加にも、対応できるよう考慮したプランになっている。
 安全面では、敷地内の交通安全を確保するため、明確な歩車分離を行い、児童の校地内での管理が十分行える位置に、職員室・事務室を配置し、死角には監視カメラを設置、入口には電気錠、校舎内には通報システム等、防犯設備の充実を図っている。
 特別支援学級を持つ学校施設として、障害のある児童の移動や学習に支障のない空間・設備を持つ事が必要です。さらに学校開放による近隣の住民、PTAの利用などを想定し、高齢者や妊婦など誰でも利用しやすい、ユニバーサルデザインを考慮した施設となっている。

室蘭市立旭ヶ丘小学校校舎棟新築建築主体工事 建物概要
建築位置:室蘭市宮の森町1丁目5番1
構 造:鉄筋コンクリート造 3階建
建築面積:全体 2,989.72u
床 面 積:1階 2,923.81u
床 面 積:1階 2,923.81u
       2階 1,623.88u
       3階 1,452.44u
       塔屋   82.60u
       合計 6,082.73u
主 要 室: 1階 教室、特別活動室、多目的スペース、便所、
        放送室、図書室、多目的ホール、学習室、特別支援教室、
        プレイルーム、昇降口、職員室、会議室、保健室
       2階 教室、多目的スペース、便所、理科室、家庭科室、教室、
        特別活動室、児童会室、図工室
        3階 教室、多目的スペース、便所、コンピュータ室、
        視聴覚室、特別活動室、音楽室
高 さ:14.60m
基 礎:鉄筋コンクリート造
     既製コンクリート杭 L=18〜22m φ500、φ600:224本
外 壁:コンクリート打放しの上 エポキシ系吹付タイル  一部せっき質タイル張
屋 根:ウレタン防水
内 装:床  フローリング、ビニル床シート
     壁  シナ合板WAP塗
     天井 化粧吸音石膏ボード
室蘭市立旭ヶ丘小学校体育館棟新築建築主体工事 建物概要
建築位置:室蘭市宮の森町1丁目5番1
構  造 :鉄筋コンクリート造 平屋建(一部2階建)
建築面積:1,284.65u
床 面 積:1階 1,231.72u
       2階  207.76u
      合計 1,439.48u
主 要 室:1階 アリーナ、ステージ、管理室、
         ミーティングルーム、更衣室、便所、器具庫
       2階 放送室、器具庫
高  さ:13.20m
基  礎:鉄筋コンクリート造
      既製コンクリート杭 L=26m φ450:94本
外  壁:コンクリート打放しの上 弾性吹付タイル、トップコート塗
屋  根:超耐候性鋼板防水、ウレタン防水
内  装:床   特殊フローリング、ビニル床シート
      壁   天然木化粧合板、シナ合板WAP塗
      天井  化粧吸音石膏ボード
 
 
 
 
 

室蘭市旭ヶ丘小学校校舎棟新築工事・室蘭市旭ヶ丘小学校体育館棟新築工事に貢献します
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