建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2008年7月号〉

寄稿

札幌駅前通り地下歩行空間整備工事第2工区を担当

――撤去した街路樹跡に植栽しイルミネーションでライトアップ

●札幌駅前通公共地下歩道新設工事(第2工区)
三井住友・岩田地崎・田中・佐藤・札建特定共同企業体  作業所長 柴田 良康

▲横断図
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 仮称札幌駅前通公共地下歩道(北4条線〜国道12号間)新設工事は、札幌駅周辺地区と大通地区とを地下歩道でつなげることにより、二極化している都心商業圏の回遊性を高め、四季を通じて安全で快適な歩行空間を確保するものです。また、沿道ビルとの地下接続や多様な活用により、人々が憩い楽しめる空間を創出し、都心全体の魅力と活力の向上を図ることが目的です。
 私たちは、その第2工区となる札幌市駅前通り(中央区北2条西3丁目ほか北2条西4丁目〜国道12号区間)の165.1mを担当しています。工事内容は埋設管防護工として吊り防護工を行い、本体部の内空断面21.0m(W) ×4.1m(H)を対象に、現場打構築工としてコンクリート工11,617 m3、鉄筋工1,732 t、鋼管柱据付56本、受け防護工、道路土工、道路付属物復旧工、舗装工、排水構造物工、除雪工を行います。
 施工順序としては、街路樹や、支障となる地下埋設物などを移設した後に、土留や覆工板を支える杭を地中に打ち込んでから、道路を覆工板で覆い、地上から土砂を掘削していきます。掘削後には型枠、鉄筋を組み立て、コンクリートを打設して構造体を作ります。その後、埋め戻しを行い道路を復旧するという手順です。
 工事期間中は、街路樹を撤去しなければならないので、代わりに沿道に植樹桝を設置し、冬期間にはイルミネーションでライトアップするなど、工事のイメージアップにも努めています。工事は平成18年10月2日から開始し、22年6月30日までが工期で、無事故で完成するよう作業の安全に最大限の注意を払いつつ、利用者である市民の皆様が満足して頂ける施設となるよう、施工に当たっています。

▲工事終点位置から北側撮影 地上 ▲工事終点位置から北側撮影 地下

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