建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2008年7月号〉

寄稿

札幌駅前通り地下歩行空間整備工事第1工区を担当

――埋設管の隙間を探して杭打ち工事を行い、路面覆工を敢行!!

●札幌駅前通公共地下歩道新設工事(第1工区)
伊藤・岩倉・中山・荒井特定共同企業体  現場代理人 藤原 司

 札幌駅前から北大通りまで、市民が待ち望んでいた地下歩行者通路を造る工事を行っており、私たちはその第1工区を担当しています。
 第1工区の工事延長は、北3条4丁目から北2条4丁目中間までの197.15mです。
 主要工事の規模は、土留・中間杭700本、路面覆工6000u,掘削土量50000m3、躯体コンクリート13000m3、鉄筋工1700t、鋼管柱据付60本です。
 平成18年10月から地上の樹木や看板、縁石を撤去し、街灯と信号機は移動式のタイプに交換しました。
 杭打ち工事のために、埋設管(ガス・水道・電気・NTT・下水)をさがして地下2mまでの試掘・布掘りを延べ1500mも700本のH鋼杭を打設できる隙間をさがして、約6ヶ月間、夜間作業を進めました。

▲埋設管 ▲キ坑内の掘削・土留め状況

 前年度に埋設管の移設工事が行われていたため、新設管と廃止管が無数、埋設されていて難攻しました。
 平成19年4月から9月まで三点式杭打機とリーダレス杭打機の2台で杭打設を行い、12月に路面覆工6000uを完了させ、現在、掘削・土留工事を行っています。
 駅前通りは、1日約30000人の通行量があるので、冬期間は歩道に融雪マットを設置して、ロードヒーティングで歩行者の安全に配慮しています。
 地下歩道を予定期日に完成させるべく工事を進捗させることと同時に、沿道住民および一般通行者との協調を大切にしながら施工しています。
 終わりに作業員の皆様には、開始から20ヶ月間、夜間工事ばかりでご苦労を掛けて来ましたので、大変感謝しています。
 残り25ヶ月間、お互いに健康に留意して、この地下歩道工事を完成させましょう。

▲リーダレス杭打ち機 ▲三点式杭打ち機


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