建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2008年6月号〉

植村建設株式会社

今年で創業55年を迎えた植村建設(株)

――炭鉱運搬業者から企業グループへと成長

植村建設株式会社

▲社屋

赤平市に本社を置く植村建設グループの中核企業である植村建設(株)は、昭和28年に創業し今年で55年になる。創立者は植村正己氏で、昭和15年に天塩町から家族と2頭の馬を率いて赤平に移住して始まった。当初は炭鉱関連の運搬業務に従事し、23年頃には、馬50頭を率いて運搬請負の総括役にまで上りつめ、そして28年に、赤平町が近代鉱業都市の建設に着手したことから、6月に植村組として産声をあげた。当時の主業務は砂利採取・販売、運搬業で、作業工程は全て手作業で行われていた。
 その後、昭和32年には植村組から植村建設(株)へ社名を変更するとともに、機械化に積極的に取り組み、トラック、ブルドーザーなどの重機を導入。35年には、地元だけでなく当別、月形、芦別に至るまで広範囲の造田工事を担い、冬は造材・除雪に当たった。
 30年代後半には、水害・火災が相次いだ上に盗難の被害を受けた上に、管内企業の倒産のあおりを受けて、苦しい経営環境におかれた。そこで、土木・舗装工事に活路を見出すべく機械設備などに投資し、特に舗装工事の受注に向けて、40年に他社との共同企業化によって営業活動を開始。一方、折りからのレジャーブームから、ボーリング場やゴルフ場を経営する北光娯楽センター(株)を設立するなど多角経営を展開。

▲創立者・植村正己氏 ▲トラック

業務の多角化にともない会社部門の増加、業務体制が複雑となったことから分社化を推進。各部門は系列会社として独立し、植村建設(株)を筆頭に植栄商事(株)、北光興業(株)、北光道路(株)、植栄産業(株)の5社による企業グループへと成長した。グループ全体の従業員数は140人で、うち植村建設(株)は79人の陣容となっている。
 経営においては「地域社会の繁栄のために全社員精鋭主義に基づき、一致団結して創意と技術を提供し、建設産業を通じて、豊かな生活づくりに貢献することを使命とする」を理念に、50年に札幌支店、平成12年に小樽支店を開設し、いまや全道展開している。
 そして、昭和53年に北海道土木部所管工事優秀業者として受賞したのを皮切りに、同年社会貢献知事表彰を受賞、57年社会保険庁長官表彰受賞、61年法務大臣表彰受賞、平成2年北海道開発局優良工事施工業者表彰を受賞したほか、平成6年には創業者の植村正己氏が(社)全国建設業協会より永年役員功労表彰を受賞した。褒賞の輝かしい栄誉はさらに続き、平成8年には札幌市建築局優良工事施工業者表彰受賞、10年社会貢献賞高齢者雇用優良企業票賞受賞、(社)北海道建設業協会より優良役員表彰という実績を持つ。


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